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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(3:仙台〜北上)

第3日目

朝、目が覚めたのは6時47分。まずいまずい7時には泊まらせていただいている友達の家を出て、仙台に住む他の友達と松島観光にいくことを約束しています。秒速で着替えて、干していた洗濯物を回収し(ズボン乾いてない)、駅へ向かいます。

仙石線に乗り換え、松島海岸駅で下車しました。駅を出るとすぐに、今か今かと乗船客を構えて待っているおじさんがいましたので、遊覧船のチケットを購入しました。新しい船が就航したか何かの記念で1500円が1000円に値引きされていました。

よく考えれば、この旅で日本三景を全て訪れます。ここ松島と天橋立、宮島と今のところ立てている旅程には全て含まれています。1つの連続した旅行で日本三景を全て巡るとなることに、松島でこの石碑を見て初めて気付きました。

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船に乗船してからは、船内アナウンスで見えてくる島々の解説が流れ始めます。「右手に見えます島は〇〇島と呼びまして、〇〇が〇〇したことが由来です。」と言った感じです。松島湾を飛び出して、外洋に出ると船は大きく揺れ、ディズニーランドのジャングルクルーズに劣らないスリルを味わえます。

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50分間の遊覧から戻ってきた後は、列車の発車時間まで少し時間がありましたので、名物の笹かまぼこを食べて待ちます。形が思っていたのと違いましたが、もちもちしててマシュマロみたいなやつでした。

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実は本日は松島以外に観光といった観光をしません。この後はずっと気になっていたBRTに乗車して北上(ほくじょう)し、本日の目的地、北上(きたかみ)を目指します。(ずっと言いたかった)

ということで、松島海岸駅から乗車後、まずは石巻を目指します。石巻に近づいたあたりで物凄い轟音とともに青空を突き抜ける5本の白い筋が目に入ってきました。他にもハート型や星形など空というキャンパスに絵を描いていました。ブルーインパルスか何かかと疑問に思い、航空機オタクの友達に聞いたところ「第4航空団第11飛行隊」という、もはや嘘か本当か区別さえつかない返信が返ってきましたので、紹介しておきます。

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ここから先は「石巻」「気仙沼」「大船渡」と10年前、ニュースでよく耳にした聞き覚えのある町の名前が連続します。車窓にも新築の住宅が列をなしていたり、堤防工事が進んでいたりと人工的な構造物が多数見られます。あの震災がこの地に与えた影響は忘れようとも忘れられない形で今も伝えています。

知らなかったのですが、石巻はマンガとコラボして観光事業を盛り上げようとしている街らしく、鳥取の境港と似たような雰囲気を感じます。道の至る所に写真のようなオブジェが並び、駅から少し歩いたところには、旧北上川の中洲に「石ノ森萬画館」という近未来的な建築の美術館があります。

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その近くの物産店で宮城県産の牡蠣を使った牡蠣飯を230円で購入し、少し早めの昼ごはんとします。安くても、少しでもいいから地元の美味しい食べ物を食べたいのです。

石巻から乗車後、前谷地駅で気仙沼線BRTに乗り換えます。最初どこが乗り場か分からず、とりあえず駅舎の外のバスが何台か止まっているとこで待機していました。出発の10分前くらいになると、不意にどこからともなく現れた運転手のおじさんがバスを所定の乗り場へ移動させてきました。ここから約2時間半、ずっとこのバス型鉄道BRTに乗りっぱです。

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バスの乗客の平均年齢は20代くらいでしょう。乗客のほとんどが部活帰り感溢れる高校生で、南三陸町役場・病院前というところで乗ってきたおじいさん以外、僕含め全員若者でした。途中、このBRTのみが通行することのできる道というのがあり、いかにも元々レールが敷いたあったところをレールを剥がして道に作り替えたことがわかる区間を走行します。

かつては単線の鉄道が走行していたであろうトンネルや道路同士の交差点なのに踏切が設置してあるなど、ここでしか見られない光景が何度も登場します。もちろん、海の景色も素晴らしいですよ。

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下の写真の白い建物、シャッターチャンスを逃してしまったのですが、写真に写っている方の裏側の壁面に、この高さまで津波が来ましたという掲示がしてありました。比較的海岸に程近い場所に位置していたため、流されなかっただけで素晴らしいことですが、10年前の津波の恐ろしさを一眼で瞬時に伝えてきます。

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気仙沼に着くや否やたくさんのポケモンたちが出迎えてくれました。ピカチュウにミジュマル、ポカブ、ビクティニ、エモンガ…。どうして第5世代しかいないのでしょうか。震災復興と実装時期が重なっていたからでしょうか。岩手県はポケモンと手を組んで、地方ローカル線に賑わいを与えようとしている節があります。気仙沼駅でピカチュウのスタンプを押しておきました。

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大船渡線との乗り換えに1時間以上待ち時間があったため、流石にそろそろ本格的に手をつけないと間に合わないであろう大学の夏休みの課題(提出明日の昼まで)をほんの少し進め、駅の待合室で時間を潰します。

ここからは北上の快活クラブに向かって一直線、途中平泉で世界遺産中尊寺金色堂などを見物しようとしましたが、営業時間がすでに17時には終わるとのことなので、残念ながら行けず。一ノ関のスーパーマーケットで値引きされている青椒肉絲弁当を購入して野菜不足を補った夕食とし、東北本線に乗り換えて北上を目指します。

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北上に着いてからは快活クラブまで約30分歩きました。人生初の快活クラブでわからないことだらけでしたが、フロントできちんと設備について説明を受けさせてもらいました。有り難く使わせてもらいます。

夏休みの宿題のラストスパートと並行してこのブログを書き終えました。残りは明日の午前中電車内とかでやりましょう。お休みなさい💤

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