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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(12:札幌〜函館)

第12日目

おはようございます。昨日は同じ駅で6時間、暇を持て余すという苦行を経験しましたので、北海道最終日となる今日は北海道らしい観光で締めくくろうと前日から色々企てました。友達の家に泊まらせてもらっていたのですが、今日は1日予定が空いているということで、途中まで行動を共にしました。

まずは、朝6時半くらいに札幌を出るエアポート快速に乗車します。恵庭で乗り換えて、今度は東室蘭行きの普通列車へと移ります。この列車は僕たちが札幌を出る10分前に札幌を出た普通列車ですので、ちょうど恵庭で乗り換えることができたのですが、車内は札幌から乗ってきた人でもう混んでいました。

東室蘭まで行く列車がこの時間帯で、その1本しかなく、これに乗れなければ、本日の最終目的地である函館には辿り着けません。北海道らしい大自然を堪能するため途中、洞爺湖観光を挟みました。登別にしようか迷ったのですが、登別は地獄谷だったり、カルルス温泉だったり、クマ牧場だったりともっと観光するのに時間が必要そうに思えたので、今回は手軽に済ませられる洞爺観光にします。東室蘭での乗り換え時間がなんだかんだで1時間くらいあったので、駅から歩いて行ける砂浜まで行って海岸地形を観察してきました。

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その後も再び室蘭本線へ乗車し、洞爺駅で下車。洞爺湖サミットの開催された場所として駅前には様々な言語で「ようこそ」と書かれた看板が立っていました。外輪山を越えた先にある洞爺湖の景色はバスの乗っていくのが正解でしょう。最初歩いて行くことを考えましたが1時間半の山道は考えただけでクタクタになりそうです。実際バスに乗って正解でした。

くねくねとした道で標高をどんどん上げていき、気づいた時には高速道路が遥かに下のトンネルへ突き刺さっている様子が見えてきます。外輪山を越えるか越えないかくらいのところにある金比羅山という山の火口近くから洞爺湖を眺めることにしました。

湖観光というのは少し難しくて、場合によってはただ単に湖のほとりでぴちゃぴちゃして、水の透明さに見惚れるだけになってしまいかねないですが、洞爺湖の楽しみ方は間違いなく、その全貌を上から俯瞰することでしょう。洞爺湖温泉行きのバスに乗りましたが、温泉まで行かず、途中で下車し、展望台まで歩きます。

2人で行ったので1人あたり500円の展望台の入場料がかかりましたが、これは払う価値のある500円でした。素晴らしい、北海道らしい、地球の生きている様を体感できる、そんな光景が広がっています。また北海道の素晴らしい観光地を一つ知ることができました。この洞爺湖は支笏洞爺国立公園に含まれています。去年、支笏湖に行きましたが、曇っていて湖の全容すら見ることはできませんでした。しかし、今日は曇りの天気予報にもかかわらず、青空がみるみると広がっていき、太陽光のさす素晴らしい天気となりました。

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右に目をやると、雲に覆われながらも確実に有珠山が顔を出しています。あれは一眼見て有珠山と分かりました。山の頂上がぱっくりと2つに割れています。この山は1977年に噴火し、その後2000年にも噴火しています。なんとなくそろそろ再び噴火しても良さそうな年月が経っているので、気をつけたいところですが、噴火するということは地球が生きていることを示す他ならぬ証拠でもあるので、上手く付き合って行く必要がありますね。

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洞爺駅に戻ってきてからは、室蘭で見た荒れ狂う太平洋をもう一度見て、時間を潰し、長万部方面の列車を待ちます。室蘭本線のこの区間、どこをとっても内浦湾に沿って走行するので、必然的に駅と海の距離が短くなり、常に潮騒が街の中に響いています。

洞爺から長万部へ向かう室蘭本線に乗車したのですが、妙に車内が混雑しています。何か嫌な予感がしましたが、この先長万部駅の2駅手前に、あの秘境駅で名高い「小幌駅」があるのです。トンネルとトンネルに挟まれた鬱蒼としている小幌駅は上り線下り線合計して1日で6本しか止まりません。というのに、いわゆる鉄道マニアの皆さんがぞろぞろと揃って列車から出て行きます。この15時12分に小幌に到着する列車に乗ってくると、30分後に東室蘭へ向かう列車が来るので、滞在するのに勝手がいいというわけです。小幌を発車した列車の中は、少し寂しくなりました。

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長万部で札幌から来た友達とは別れ、僕は函館方面へ、友達は小樽経由で札幌に戻る形となります。久しぶりに人と一緒に行動しましたが、一人旅には一人旅の楽しさがあり、2人で行くことにも2人でいることの楽しさがあることを忘れてはいけません。結構、札幌での宿として2回利用させてもらったし、夕食や朝食も食べさせてもらったので、めちゃくちゃ助かりました。また札幌に来た時は立ち寄ろうかと思います。

ということで、長万部から約3時間の間、列車に揺られ続け、暗闇の中函館駅に入線します。途中、大村公園の近くで沼沿いに沿った線路を走るのですが、夕焼けとあいまってなかなかに美しい写像でした。19時20分に着いたのですが、今日の観光はまだまだ続きます。むしろここからが本番です。

0時半に函館フェリーターミナルを出る津軽海峡フェリーに乗ればいいわけですから、見ようと思えば函館山の上から函館の夜景を見ることができます。見れるとわかったら見るしかないのです。さっさとロープウェイ乗り場まで歩きます。相変わらず函館の夜も寒いです。

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ロープウェイは往復で1500円もかかるのですが、これを見るために夜の函館に来たと言っても過言ではないので、躊躇せずに見に行きます。そして、函館の夜景を見たことで日本三大夜景を制覇したことにもなるのです。鉄道唱歌旅で神戸と長崎は訪れた時に見てきましたから。

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少し規模のデカめなロープウェイは一度に100人近く運ぶことができてると思います。標高が徐々に上がるにつれて車窓から見えてくる100万ドルの夜景は函館の陸繋島という地形ならではの、光の輝き方です。中学生くらいの時にも函館山に登ったのですが、その時は確か昼の間でしたね。

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山を下ってきたら、有名な八幡坂を見て、レンガ倉庫群を見て、函館のハセガワストア名物のやきとり弁当を食べて、道南いさりび鉄道に乗車し、フェリーターミナルを目指します。函館についてからの行動力が相変わらず異常です。

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フェリーターミナル、実は来る方を間違えてしまっていて青函フェリーの方であれば、もう1000円くらい安く済んだのですが、何も考えずに津軽海峡フェリーの発着するフェリーターミナルの方に来てしまいました。明日ちょっと節約して、この増加分を解消しましょう。

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乗船してからの話は明日の分として書きますか。今日は半分船の中、半分青森のフェリーターミナルで野宿みたいな形となります。今日も一日長かったです。北海道最終日にして再び北海道の自然の偉大さを感じることができました。明日からは1週間ぶりの本州です。日本海側の東北を辿って南下していきましょう。

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