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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(6:札幌〜富良野〜旭川)

第6日目

日本一周6日目の朝を迎えましたが、正直なところ未だに自分が日本一周旅行をしていることが信じられません。もちろん毎日旅に出ているのですが、これが日本一周旅行の一部としての1日であるという実感はあまりないです。それでも旅は続きます。

今日の予定は富良野・美瑛観光です。朝6時に札幌を出る函館本線旭川行きに乗車するべく、5時には起床し準備を整えます。札幌の街は碁盤の目状に道が引かれており、「北○西○」と言った感じで交差点に名前がついていて、わかりやすい都市となっています。

大して迷子になることもなく札幌駅に着いたら、函館本線に乗車し、寝ぼけ眼で旭川を目指します。途中、砂川、滝川、深川と川がつく駅名が連続するのがこの区間の印象です。何度も特急に抜かれながら、1日の中でも運行の少ない旭川まで各駅停車で行く朝の1番列車です。うとうとしながら、たまに目を開けると「もう岩見沢か」と現在位置を確認して行く様は、まるで寝台列車に乗っているかのようでした。

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旭川についてからは、乗り換え時間が40分ほどありまして、大学の友達とちょうど旭川で落ち合う時間がありましたので、東口改札で待ち合わせしていました。彼が所属するサークルは1ヶ月かけて北海道を周遊し、各地の山々を登山したり、サイクリングしたりとアクティブな感じです。昨日は旭岳(北海道最高峰)に登り、今は旭川周辺で休養をとっているらしいです。

日本全国旅してると、いろんな人がいろんなところにいるのに対して、相手は相手の旅行ですが、僕自身は連続した旅行としていろんな人に会っているので、お互い抱く感覚は異なるでしょう。この先もいろんなところで高校の友達や大学の友達と会う約束をしているので楽しみにしています。

ということで、旭川を後にし、本格的に美瑛富良野観光を開始します。今日はいわゆる典型的な道央観光ルートでしょう。巡る順番としては、四季彩の丘、白金青い池、ファーム富田の順です。まずは、美瑛駅で下車し、レンタサイクルにて四季彩の丘を目指します。

美瑛駅前にある「宇野商店」というとこらでレンタサイクルしました。ここのお店のおばさんは明るくてフレンドリーで昨年来た時も、「今から雨降るけど、君たちその中10km漕ぐの?」と店に入るや否やタクシー利用を奨励するというお転婆っぷりでした。

駅から四季彩の丘まで片道30分で行くことが可能か確認したところ、「厳しいよ」と牽制された上で、地図に最短ルートを描いてくれました。荷物も預けて、いざ自転車を漕ぎます。

駅から片道約10kmの道のりは上ったり下ったりと富良野特有の丘の地形に悩まされることもありましたが、周りの景色は日本でもここでしか見ることができないであろう緩やかな傾斜の丘が何重にも折り重なり、その奥には十勝岳などの山々の稜線が、如何にも夏らしい入道雲の隙間から覗かせていたりと、本当に素晴らしい景色が広がっています。

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四季彩の丘は去年まで入場料が無料で、これだけ素晴らしい景観を作り出している花壇の整備は、さぞお金もかかるだろうに、なんて素晴らしい観光地なんだと感動していましたが、今年からは外国人観光客の減少が原因か入場料を500円取るようになりました。今まで無料で見せていただいて、申し訳なかったほどなので、全然払います。

残念ながらラベンダーはもう見頃を終えていて、満開の時に比べて紫色の濃度は落ちているだろうけど、ラベンダーの香りは色濃く残り、どこからともなく漂ってきます。

去年来た時は曇りでしたので、今日は青空が見えてるだけで、去年に比べてお花畑の写真の写りが全然違います。整列されて植えられたカラフルなサルビアなどが咲き揃います。

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美瑛駅に着いたのが10時10分ごろで、そこから自転車で30分の四季彩の丘へ向かい、青い池行きのバスが美瑛駅から12時11分に出ますので、11時半過ぎには四季彩の丘を出て、美瑛駅へ戻ります。結構かつかつな予定ですが、これで1日で上記の3つの観光地を巡るルートを算出できました。

てことで駅に戻ってきてからはバスに乗って青い池へ向かいます。四季彩の丘とファーム富田は去年行きましたが、ここは初めて行きます。写真だけでは見たことありましたが、実際に見てみると、何でこんなに青くて透明なのか疑問に思うほど美しい水質をしています。どうやらアルミニウムを多く含んだ水質にコロイド粒子が生じ、太陽光が青色の波長のみを散乱させることでこのように目に映るらしいです。

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その後はまた駅へ戻って、今度は富良野線で中富良野駅へ向かいます。土日であれば運行している「ノロノロ」と「トロッコ」を合わせた造語である「ノロッコ号」が運行しており、ファーム富田の最寄駅であるラベンダー畑駅が使えるのですが、本日は金曜日ですので、中富良野駅から20分歩きます。

四季彩の丘同様、ラベンダーはもう枯れてしまっていましたが、収穫されたラベンダーが蒸留されて香水などにされる過程を見れたので、よしとします。やはりラベンダーは7月中ですね。

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あとは、中富良野からの列車が来るまで、ラベンダーソフトクリームを食べたり、写真撮影に勤しむ観光客を観察したりして時間を潰して、避暑地らしくベンチでぼーっとしてました。相変わらずラベンダーの香りが鼻につきます(いい意味で)。

旭川に戻ってからは、チェックインを遅くして格安に止めてもらうことになっているので21時頃になるまで、駅前のイオンで半額シールを待ち構えていたり、結局セイコマートで塩焼きそばを食べたりしてました。

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明日は、遂に最北の街、稚内へ向かいます。

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