媒介する身体 りょうすけのありのまま記

読書・料理・記憶の、媒介する身体をめざす。  媒介=【異界と現世界をつなぐこと(安田登…

媒介する身体 りょうすけのありのまま記

読書・料理・記憶の、媒介する身体をめざす。  媒介=【異界と現世界をつなぐこと(安田登・あわいの力より)】 16年鮨職人→アニサキスアレルギー →職を失い4年間さまよう→双極性障害診断・悪化、療養中

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鮨職人引退します。【昨日の「ふつう」が今日の「ふつう」にならない時の過ごし方】

突然のお知らせですが、 私、今井竜介、鮨職人引退します。今までありがとうございました。理由も曖昧に、仕事をキャンセルさせてもらったみなさま、すみませんでした。 辞める理由は、アニサキスアレルギーが判明して、魚の味見や試食ができなくなったからです。アニサキスアレルギーは「ザ!世界仰天ニュース」に取り上げられるくらい、レアなアレルギーで、病院でも「じゃあ、アニサキスも調べてみましょう」とはなりにくいものですが、たまたま調べることになりました。 ことの経緯は、この年末から1月に

    • 媒介する身体 24.1.2 生きるうた(谷川俊太郎)/お雑煮/お母さんヒス構文

      「伝えたい」ことがある。 これからこれを言おうと決めて、母に話かける (母に限らず、あらかじめ心の中で練習したセリフしか話せない時期がある) すると母は見ているテレビの話をしだす 「すごいよ。青学お見事だった」と、駅伝の話をしだす 私の両腕は、誰にも気がつかないくらい小刻みに震える 力が入らない 開けた襖をすぐに閉めたくなる このストレスから逃げなければ 居候のように寄せてもらっている母との関係性はこんな感じ 1日会話もしない日も、というかそういう日の方が多い 顔も合わ

      • 媒介する身体 1/1の日記・一年の目標を書いたぞ。の日

        【2024/1/1 AM7:58】 ・昨晩17時に時に布団に入ったが、ほぼ眠れず。ストレッチをして白湯を飲み、5分瞑想をして、これを書いている。 ・日付は変わったけれど、気分は31日のまま。 ・ヨガのレッスンとランニング以外、ほとんど外に出ないまま2023年が終わった。 ・焦りと不安と、無気力と無関心、不眠と運動不足、肥満。 ・今年は日々1%のみ、日々の暮らしの質の向上を目指す。 具体的には、  ・好奇心を1%伸ばす(本を読む)  ・体を動かす。昨日より1%伸ばす(ヨガ、

        • 媒介する身体 はじめに その3 インターフェイス化する、こころのルール。

          前回は個人のこころは、内部に閉じられていることができなくなり、オープンシステムとして、インターフェイス(接続して交流する)していくという、河合俊雄の講演のことを書いた。 こころのインターフェイス化にともない、心理療法も「これまでのようなはっきりとした主体というか、自分があって、その内面を探ったり、自分を基点にして他者や何かにアプローチしたりするものではないと思われます。すると、最初から何かの目的を目指すのではなく、偶発的に怒ったり、つながったりすることに意味を見出して行くよ

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        • 媒介する身体
          3本

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          媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

          前回は、媒介する身体と言う概念について書いた。 今回は、なぜ私的なこころや、その病についての話を公開するのか。それについて、この回で書いていく。 はじめにが2度も続くのは長いような気もする。でも次回もはじめに、がつづく。それで、はじめには終わりになるので、よかったら懲りずに読んでください。 これを書き始めた当時、まだ、いい病院が見つかっていない時期には、この記録とその公開が、切実なセルフセラピーだと考えていた。今はびっくりするくらい薬が効いているので、その切実さは薄れて

          媒介する身体ーはじめに その2 SNSの海に溶けてだしていく、こころ

          媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

          ー媒介する身体ー NOTEのタイトルを変えた。『媒介する身体』というタイトルにした。 Puffy の『これが私の生きる道』の歌詞をいきなり紹介したのにあれだが、全然、私はいい感じではない。いい感じではないけれど、最悪は脱した気もするので、こうして文章を書くことができている。「これからも よろしくね」と、眠りにつく前、自分に明日が来ることを受け入れることができている。 おととし、鬱で仕事を辞め、去年は一年働けず。今年も、それが続行している。今年は諦めて、治療の年にすると決め

          媒介する身体 はじめに-その1「あわいの力」と「頭空っぽ性airhead-ness」

          花と瞑想

          ブルースターを一輪買った。家用の花を買うのは、何年ぶりかになってしまった。生田に住んでいる時、帰り道に花屋があったので、よく寄ったのを思い出した。 花屋の夫婦はどちらも程よく日焼けしていて。白いTシャツ、ジーンズにウォレットチェーンがつながる革財布を後ろポケットに入れて。二人とも90年後半のキムタクくらいのロン毛と茶髪のサーファー風な二人で、いつも明るくていいお店だった。 「ブルースターは色が変わっていくから可愛いですよ」と旦那さんから教えてもらったことを思い出す。今回は

          レイブラッドベリ:喜びと祝福のライティング〜読むべき本、書くべき事について〜

          先日、レイブラッドベリの短い動画を、篠田真貴子さんが翻訳して紹介してくれていたものがSNSで回ってきました。 すごくよかったので、レイブラッドベリの元ネタの60分のスピーチを見てみました。 めっちゃくちゃ面白かったので、訳してみました。 僕は書く仕事はしたことありませんが、沢山の学びがあったし、何より感動しました。 レイブラッドベリが読書も書くことも、ものすごく愛情を込めて生きていたことが、ひしひしと伝わってきました。「とりあえず、これは読んどけ!!!」という作家も沢

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          10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

          たった10分間ずつ、詩集、物語、論考の3種類を読み、気になったフレーズをメモする読書を1週間続けた。このまま、目指せ、1000日。きっかけはとあるNOTEを見た事なんだけど。そのNOTEは一番最後に。たった1週間だけれど。自分の中で過去の点と今がつながった、良き体験になったのでシェア。 詩集:ヨーガスートラ 佐保田 鶴治解説3年くらいゆるーく続けているヨーガ。そのヨーガには聖書みたいな経典があって、それがヨーガスートラ。4章140節からなる詩で成り立っている。今日読みたかっ

          10分読書ー無発酵のパンと心の静澄。

          頭の中の猫じゃらし

          頭の中、絶えず、猫じゃらしが振られている感じがする。 過去・未来・いろいろなことが、猫じゃらしとなって、飛び付かずにはいられない。気がついたら、1日が終わってる。眠れない。 I'm doomed!! お気に入りのTEDのスピーチで「私、終わったわ!!!」というシーンでに I'm doomed!!と言っていたが、きっとこの感じが、I'm doomed!!なんだろう。 猫じゃらしを知らない人のために、youtubeのリンクを貼ろうと思って「猫じゃらし」を検索したら、猫が

          始まりの寂しさ。垣間見える神。他者と、大きな存在に包まれる時間。

          「あと4日で終わると思うと、旅の終わりのようで寂しくなります。」 とあるアートフェスの始まりの挨拶で、フェスのアートディレクター、あきこさんは言った。 始まりなのに、もう寂しくなる。そんな気持ちになったことがある。 例えば、料理。食べるのはあっという間なのに、準備には、その何倍もの時間がかかる。もうすぐご飯の時間がくる。さぁ、はじまるぞ!!という昂揚の中に、その時間が終わりたくない寂しさが混じる。始まってもいないのに。 スカパラのドラマーきんちゃんが「終わらないセット

          始まりの寂しさ。垣間見える神。他者と、大きな存在に包まれる時間。

          星屑の子供・土・琉球南蛮

          ツォモリリ文庫にカレーを食べにいったら、星屑の子供という淺井裕介さんの展示がやっていた。 星屑の子供。と題して、おそらく、石巻の鹿だったり。 人間の子供、草、木。いろいろなものが、飾られていた。それぞれが、星屑の子供のひとつなんだろうか。 作者の淺井さんはその日、ライブペインティングをしていた。 「星屑の子供」 とってもいいタイトルだなぁと思った。 今読んでいる、「星屑から生まれた世界」、あるいは、 去年から毎日のように聞いているTED TALKS、天体物理学者、

          タンパク質の探究note いったん、おやすみします。

          短期間ですが、とあるところで、修行のような時間を過ごすことになりそうなので。いったん、その他の活動を止めます。 読んでいただき、ありがとうございます。

          タンパク質の探究note いったん、おやすみします。

          インド哲学の問いが、宇宙に飛んでいく時代

          インド哲学10講を読んだ。 タンパク質の勉強を始めたら、インド哲学の本も読めるようになっていた。 佐渡島さんが、自分は何者かということを、問いだけでたどり着きなさいというのが哲学。 ということを言っていて。それは、今は問い以外にも選択肢があるから「問いだけで」と言えるのだけれど。顕微鏡も計算機もない時代に、解像度が最も高い道具が「問い」だったのかもしれないなと。インド哲学10講を読んでそんなことを考えている。 例えばー出家をすると、どんなよいことがあるのかーというような

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          ドキュメンタリー映画のようなお鮨を、今まで握ってきたんだなと思った。【大島新監督と佐渡島さんの対談レビュー。】

          今、僕は無職で、15年間鮨職人をやってきたけど、この2月にアレルギーで魚が食べられなくなり。立ち上げを手伝っていた飲食店も世界情勢により、めちゃくちゃ暇で、無職となった。無職は3回目で、まぁまぁ慣れてるが、魚食べられなくなったのは、痛い。 「魚が食べられないこと」の意味を広げると大変なので、それ以上の意味を繋げないようにしている。 例えば、鮨がもう握れないこと、魚が食べられないと旅も楽しくないこと。釣った魚をその場で食べるキャンプも行けないこと。 「あー、あれもこれもで

          ドキュメンタリー映画のようなお鮨を、今まで握ってきたんだなと思った。【大島新監督と佐渡島さんの対談レビュー。】

          Stay curious.

          先日、ロボット×心理学領域で働いている人と、ゆっくり話す機会があった。 Phyco-physics (心理を物理の事象として問いていく学問)を、大学院まで学び、今は、企業のロボット開発エンジニアとして働いている人で。 インターフェイスの違いによる、人間の認識の違いを研究したり。「企業のロゴマークのあるなしが、人の心理的価値をどのように生み出すのか」ということ検証したり。あるいは、ロボットと人とのいい関係を築いていくためには、人への理解が欠かせないし、それには心理学が役立つ