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想像力の射程

想像力の射程

少し前に、「乱反射」というドラマを見た時に出てきたワード。『想像力の射程』

『乱反射』(らんはんしゃ)
貫井徳郎氏の推理小説。大学141回直木賞候補作。2018年9月22日(土)にテレビ朝日系にてドラマ化。
強風で街路樹が倒れ、側を歩いていた女性が押していたベビーカーに直撃し、息子を亡くす。「愛する息子は、なぜ死んでしまったのか」真相を追う夫婦が突き止めた、誰にでも心当たりのある「小さな罪」の連鎖…。
結果、誰も、殺したことに気づいていなかった。それぞれの少しずつのモラルのない身勝手な行動が不幸の原因だった。そして、自分自身も…。

と、いうお話。(もっと深い話ですが、要約すると。)

※※

「想像力の射程」のワードは、物語の前半にさらりと出てくるだけなのだけど。
「想像力がない」とか「想像力の欠如」とかはよく聞く。
だけど「想像力の射程が短いんですよ。」と、主人公が同僚に言われた言葉がとても心に止まった。
想像力という言葉の使い方としてとてもマッチしていたから。

想像力
① 想像する能力やはたらき。過去の表象を再生するもの、全く新しいイメージを創造するもの。
②カントでは、感性と悟性を媒介して認識を成立せしめる能力。すなわち直感における多様なものを結合して統覚による統一にもたらす能力。構想力。

射程
①発射の起点と着弾点との水平距離。
②届きうる範囲。

想像力の射程とは、自分の今までの経験を元に、1つの事象を多面的に捉えて、新しいイメージを創造できる範囲のこと

例えば、少し前の話だけど、マネージャーに店舗内でのちょっとしたトラブルの指導をしていた時のこと。

それは、この前書いた「仲間の味方になっているか?」の話なのだけど。

【仲間味方になっているか?】
https://note.mu/tarararara/n/n78633c20962e

結局口でアドバイスするだけなのは、一緒に戦っていない。という話を散々したのち、「例えば、ライン1つ送るだけでも、お店に行かなくても出来ることは沢山あるでしょ」と、伝えた。

すると彼女が即答で、
「今日、ラインします!」と言ったので、
「こらーーー!そういうところ!!!想像力の射程が短い!」となり…。

今日ラインして、スッキリするのは自分で受け取る方は?
その子が休みだったら、どんな気持ちになる?じゃぁ、いつ何時に送るのがいい?
どんな文章?そもそもマネージャーからいきなりラインが来るなんて酷ではないか?…などなど。

自分が伝えたい。
だから、今しようではない。

全ては受け取る側がどうなのか?
今なのか?だれがするのか?どうやって?…と、色んなバージョンで考える。
やはり、5w2hで、本当のベストを練りに練ること。

スタートダッシュが早いことはとってもいいことだし、強み。
だけど、その見切り発車の勢いで周りを傷つけてはならない。
結局、それで傷つくのは自分なのだから。

仕事のことだけじゃなくて、色んなこと。
この行動を受け取る人はどう感じるのだろう?どういう影響に繋がるのだろうと、一旦広く広く、深く深く、考える事が大切。

過去に行ったり、未来に行ったり。
自分になったり、相手になったり。相手のさらに大切な人になったり。

私も想像力の射程を広げていきたい。
だけど、即動力も身につけたい。

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