オッペンハイマー感想

見た直後シンプル感想記事です。
ネタバレあり。

予習もしてないし歴史にも全然詳しくないのでまあ良くないことをしたなと思いつつ、シンプルに言えることはあって、これは伝記の映画なんだから、それを受け取ってそれぞれ考えようね!の話になってくる。時系列とかはまあわかるというか、そこまでぐちゃってないからむしろ有難かった。

 で。感想なんですが、1と全と、その自覚。そういった部分に少し感情が動いたなと言う感覚があります。国的な、規模の大きいものが全とするなら、もっとマクロ的な、一人一人が1。オッペンハイマーとそのまわりの人生が描かれる中で、全の為に死んだことに対しての言及だったり、大きな全の仕組みやあり方を変えてしまったことに対する話があって。

 人にはそれぞれ命と生活があって、それぞれの事情があって、そこに本来優劣的なものや、手を取り合えるよねという理想像があるのだけれど。一方で、人が大きなものを動かす時、そのマクロ的なものはおろそかになっていってしまう。責任なんてものは実は簡単に取れてしまって、それは勝ったものがおためごかしするためのものだよね、みたいな部分がある。そして1の側も、そこに自分が関わらなければその「凶行」を歓喜の中で受け止めてしまう。

 誰かが1歩間違えれば消し飛ぶ世界の中で、つまりはこう、いっぱい人が死んでるんだぞ?っていう想像力くらいは、最低限持っておこうね?くらいの感覚がふわりとした感想です。

以上

追記
まあ作った人間がやめようよ?みたいなこというのも、またひとつおこがましさなんですよ。ただ、人というものは真っ直ぐな生き物では無いんですよという見方があって……とは考えている

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