感情の話

 女性の方が「しみじみとした」感情に振るわされたり、それを保つことが得意なのだろうとツイッターの書込を読んでも思う。こういうツイートがしばしばTLに回ってくるのを見ると、何気に人気を博しているらしい。しかもそういうのに同じく感動する人が何百何千といるそうな。驚くよね。

 いやすごいと思うよ、彼らの心打たれた時に語彙とか表現の豊かさというのは。「あはれ」「をかし」「エモい」とか語彙力がすっかりなくなってしまうんだから。

 でも僕が同じ感情を感じても、恐らくそこまでそそられない。
 趣深い気持って疲れるんだよね。確かに僕もそういうのを感じないわけではないが長くその感情に安らうことができない。すぐ慣れてしまって、飽きて、いらつきさえしてくる。
 僕はそういうことに対して徹底的につっこみを入れたくなるのだ。共感するよりは問題を提起したい。そもそも誰かの意見と合わせるのが嫌いで、どこか一ヶ所にはずれを作っていたいという意地の悪い性格なのもあるけれど。

 理解をしないままに共感するってのが一番危ないからね。
 議論しようぜ、議論。頭ひやせよ。何かのいい所を何ヵ所も見つけて自分が感極まるのはいいけど僕は覚めてる方が好きなんだ。幸せとは言えないにしても。