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#40 友達への謝罪

No.40

私には人生において大切な友達がいる。

その子とは小学校一年生の時に出会った。

出席番号順の席で確か、席が前後だったような気がする。

苗字の読み方的に小中学校とクラスが同じなら前後になることが多かったので嬉しかった。

小学校一、二年生の時に外で遊ぶのも中で遊ぶのも一緒にいることが多かった。

私より身長が高くて泣き虫の私からすれば頼れる友達だった。

私がどんなにしょうもない理由で泣いても、背中をさすって大丈夫だよと言ってくれた。

小学校3年生の時に初めてクラスの男の子に好意を抱いた。

そこで恋のキューピットとして活躍してくれた。

ありがとう。


小学校六年生のときには、その子は人間関係で悩んでいた。

恩返しをしないと

泣いていた時に背中をさすってくれたから、今度は私が助ける番だと思い、一緒に先生のところに相談に行ったり、休み時間は一緒にいるようにした。

ありがとうと卒業式の時に言ってくれた。

そして嬉しいことに中学校一年生の時のクラスは一緒で出席番号も前後のため席も前後

だけど喧嘩をしてしまった

その子はテニス部に入っていた。

少し気の強い人もいるようで部活の服の柄について揉めてしまった。

するとその子が私に泣きながら助けてと言ってきた。

私には中学校に入学してから余裕がなかった。

怖い担任の先生に怯え、柄にもない学級委員をやってしまい、挙げ句の果てに勉強はついていけない。

精一杯だった、自分のことで

だから心無いことを言ってしまった

そんなことで泣くんじゃないよ

小学校一年生の時にあんなに泣いていたのに

どんなに泣いてもそばにいて背中をさすってくれたのに

私はその一言で友達を傷つけてしまった。

恩を仇で返すとはこのことだ

その子は あなたにはわからないでしょ!私だって大変なんだよ!と言い、泣いて他の友達のところへ行ってしまった。

やってしまったと思った。

その次の時間の授業は何も入ってこなかった。

だけどその日には宿泊行事の班決めをしなければならなかった。

私は班長で副班長を決める権利があり、その子を副班長にしようと思っていた。

副班長やってくれる?と声をかければ謝れるチャンスができるだろうと思っていた。

私は颯爽と帰っていくその子に副班長やってくれる?声をかけた

うんと帰ってきた

さあごめんなさいと言うんだ

と私の心をは言っていたが高いくだらない腐ったプライドが邪魔して出てこなかった

その瞬間、向こうがさっきはごめんねと言ってきてくれた

やられた

私は言えなかったのに傷ついただけのその子が謝ってきた

何をしているんだ

いいよなんて偉そうなことは言えずにうんとだけ返した

本当に情けない

こんなところで言ってもしょうがないけど、ここで言います

あの時は自分から謝罪できなくてごめんなさい

そして心無い一言であなたのことを傷つけてしまってごめんなさい


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