「フィリピンでは、アフターコロナのリベンジ消費が活発化」〜フィリピンの航空各社の現状と今後の動向〜


フィリピンでは、アフターコロナのリベンジ消費が活発化


フィリピンでは、アフターコロナのリベンジ消費が活発化しています。
そんな中、旅行者の動きも活発化しています。
そこで、この記事では、フィリピンの航空各社、フィリピン航空とセブパシフィック航空の現状と今後の動向について書いていきます。

フィリピン国内線の状況


フィリピン航空局のデータによると、2022年第3四半期の国内旅行は、台風シーズンの到来や燃料代(サーチャージ)の上昇にもかかわらず、好調を維持しています。
国内線旅客数は620万人に達し、2020年1年間の旅客数690万人に迫る勢いでした。
1−9月の累計では、国内線旅客数は1590万人となり、2021年1年間の旅客数比188%増、2020年1年間比131%増と大幅増となりました。
これからクリスマスシーズンを迎え、フィリピンでは消費や旅行が1年で最も盛り上がるシーズンを迎えるわけですが、コロナ前の2019年に記録した年間2950万人の国内旅客数には、まだ及ばない状況です。

フィリピン国際線の状況


国際線は未だ低調で、1~9月の9か月間合計の旅客数はわずか630万人にとどまりました。
それでも、2021年年間合計の220万人からは大きく改善し、2020年年間の620万人もすでに上回っています。
しかし、パンデミック前の年間旅客数3050万人の5分の1程度に止まっています。
これは、中国のロックダウンによる国境閉鎖に起因するところが大きいです。
コロナ前の2019年のインバウンド旅行客総数のうち、中国人旅行者は21%を占めていました。
コロナ前インバウンド旅行客の上位5カ国は中国、韓国、米国、日本、台湾でした。中国以外の4カ国のうち、第三四半期末時点で、海外旅行の規制を自由化していたのは、米国と韓国です。日本と台湾は第4四半期初めに海外旅行が再開されました。セブパシフィック は、フィリピン国内線市場で大きなシェアを継続しています。さらに国際線の便数やフライト先を大きく増やすことを視野に入れています。

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