みなさまおはようございます。今朝のニュースは「香港の成長がシンガポールに並ぶ、ガレージで生まれたベンチャーがソーラーパネル業界に改革をもたらす、日本政府9月30日まで延長、Nio社中国国内の株式公開に向けた動き、シンガポールで感染者増」の5つです。オーストラリア発祥のベンチャー企業がソーラーパネル業界に新たな風を吹かせるという内容のニュースに着目しました。これまでの銀に代わって銅を利用した太陽光パネルでコスト削減に大きく貢献するとともに材料不足を補うことができるという点で、革新的と言われています。国内生産のうち、製造業があまり大きな割合を占めていないオーストラリアでも世界に打ち出せる新しいものが作られていくことに期待を抱かせてくれます。

Hong Kong Growth to Match Singapore’s for First Time Since 2008

香港の成長率、2008年以来初めてシンガポールに並ぶ

香港の経済は、パンデミックによる景気後退からの回復に伴い、2008年以来初めて、ライバルの金融ハブであるシンガポールの成長ペースに追いつくと予想されている。ブルームバーグの調査によると、エコノミストたちは、香港の今年の成長率予測を0.7%ポイント引き上げて6.7%とし、一方、シンガポールの成長率予測は20ベーシスポイント引き上げて6.5%の拡大とした。香港の景気回復は2021年第2四半期も続き、国内総生産は前年同期比7.6％増となった。これは、パンデミック対策やそれ以前の政治的抗議活動によって打撃を受けたビジネス活動が好転したことを示しており、反対にシンガポールでは、デルタ型インフルエンザの発生を食い止めるため、ウイルス対策を強化していることが要因として挙げられる。

Solar Startup Born in a Garage Is Beating China to Cheaper Panels

ガレージで生まれたソーラーベンチャー、パネルの安さで中国に勝つ

今から7年ほど前、ヴィンス・アレンは、シドニー郊外にある同居人たちと共同で使用していたガレージに入り浸り、太陽電池業界に一石を投じようとしていた。当時、ニューサウスウェールズ大学の博士課程に在籍していた彼は、ソーラーパネルの価格を大幅に引き下げるアイデアを思いついた。銀の代わりに安価な銅を使うというアイデアである。アレンはめげずに自分で装置を作り、次々とアイデアを試しては、うまくいく技術を見つけていった。この研究に基づいて彼が2015年に共同設立したSunDrive Solar社は、今週、主要な独立試験所によると、史上最も効率の高い太陽電池のひとつを製造したことを証明した。もちろんSunDrive社は中核となる金属として銅を用いてそれを実現した。もしSunDrive社がその技術を大量生産できれば、オーストラリアの新興企業はソーラーパネルのコストを削減し、業界の銀への依存度を大幅に下げることができるだろう。現在32歳のアレンは、「銅は非常に豊富で、通常は銀の100分の1程度の価格です」と語っている。SunDrive社は、Blackbird Ventures社をはじめとする著名な投資家から、これまでに約750万ドルを調達している。オーストラリアで最も裕福な人物の一人であるMike Cannon-Brookesは、彼が率いるGrok Venturesを通じてこの新興企業を支援しており、太陽電池パネル業界で大きな役割を果たしたことから「太陽王」と呼ばれることもあるSuntech Power Holdings Co.の元社長Shi Zhengrongも同様に支援している。また、環境技術の促進を目的とした政府機関であるAustralian Renewable Energy Agency（オーストラリア再生可能エネルギー庁）からも200万ドル以上の助成金を受けている。

Japan Government Plans to Extend Virus Emergency to Sept. 30

日本政府、ウイルス緊急事態を9月30日まで延長予定

日本政府は、東京と日本の広い範囲でのウイルス緊急事態を、現在の日曜日の期限を超えて2週間以上延長することを計画している。これは、感染率の高いデルタ株感染が医療システムに負担をかけているためです。西村康稔経済相は木曜日、諮問委員会に対し、東京や大阪を含む19の地域での緊急事態を9月30日まで延長することを求めている。菅義偉首相は、その日のうちに延長の正式発表を行う予定で、午後7時に記者会見を行う。「新規感染者数が現在のペースで減少し続け、医療システムを強化すれば、医療への負担は今月末までに大きく軽減されると予想される」と西村経済相は述べた。NHKの報道によると、非常事態下の地域でもワクチン証明書を使用して経済を徐々に正常化させる計画があるという。レストランやバーへの規制は、証明書があれば緩和され、完全にワクチンを接種した人は国内旅行を控えることはないという。今回の延長は、記録的な患者数の増加を抑えるのに苦労し、国民の支持を失った菅氏が辞任を表明してから約1週間後のことである。菅氏の後任は、ウイルスを抑制するための努力と、経済を支え、活動を正常化するための道筋を示す必要性とのバランスを取るという、厄介な任務に直面している。

Nio Eyes U.S. Stock Sale in Biggest China Offering Since Didi

Nio社、Didi社以来の中国での大規模な株式公開に向けて米国での株式売却を検討

Nio Inc.は、中国企業によるDidi Global Inc.以来最大の米国での資金調達計画を発表した後、約3週間で最も下落した。電気自動車メーカーであるNio社は、サプライチェーンが混乱している中、香港での上場を前に、現金保有額を増やすため、最大20億ドルの米国預託株式を売却する計画を発表した後、6.3％もの下落を記録した。同社の市場公募の計画は、このような取引が盛んな年に追加さた。機関投資家を対象に一度に大量の株式を発行する従来の株式発行とは異なり、市場で時間をかけて株式を販売する計画だ。今回の取引が完了すれば、中国企業による米国での株式公開としては、6月の「滴滴出行（Didi）」の新規株式公開以来、最大のものとなる。中国に拠点を置く企業による米国での株式販売は、ライドヘイリング会社のデビューが規制による取り締まりのきっかけとなり、投資家のセンチメントを悪化させて以来、減少している。そのため、ナスダック・ゴールデン・ドラゴン・チャイナ・インデックスは、7月6日から8月19日の安値までの間に30％以上も下落した。Nioの米国での計画は、ライバル会社の資金調達とは異なるアプローチを取っている。Peer Li Auto Inc.は先月、香港上場の一環として15億ドルを調達し、XPeng Inc.も6月に同様の資金調達を行っている。

Singapore Shifts Covid Focus to Hospitalizations as Cases Set Daily Record

シンガポールでは患者数が過去最高を記録したため、Covidの焦点を入院に移す

シンガポールでは、毎日の報告書の焦点を入院に移し、ウイルスを風土病として管理する計画と並行して、医療能力に目を向けようとしている。これは、シンガポールの地域社会におけるCOVID感染者の数が過去最高になったためだ。ブルームバーグがまとめたデータによると、人口100万人以上の国の中で、シンガポールのワクチン接種率は81％と世界で最も高い水準にある。しかし、その大半は軽度または無症状であるにもかかわらず、日々の感染者数は増加している。シンガポールでは、大量のワクチンを接種することで、重篤な症例を抑えているという兆候がある。現地での日常的な感染者数は先週の2倍の347人に上っているが、補助酸素や集中治療を必要とする重症患者の数は先週とほぼ同じである。シンガポールでは、Covid-19の状況を報告する方法を変えており、保健省は、重篤な症例のデータを日報の冒頭に掲載し、症例数の増加ではなく、病院の収容力に注目するようにした。