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部活動やりすぎじゃない? [後半]

 前半( https://note.mu/taro_nikana/n/ne2058eadb261 )の続きです。

4. 毎日長時間やる必要なくない?

 というわけで、僕の個人的な経験として「部活動から得られるものって部活動に使った時間に比例しない」というのがあるので、全員が「毎日」「長時間」部活動をやらなくても良いんじゃない? と僕は思います。

 日曜日に応援で一日潰すぐらいだったら、別のことをしたほうが有意義だと思います。もちろん、心から応援したいのなら別だけど。

 一週間のうちやる気の出ない日だってあるでしょう? そういうときは休んだほうがいい。

 僕はそんな風に考えます。いや、反論があるのはわかりますよ。わかっていてあえて言っているんです。部活動命の人と棲み分けがしたいんです。


5. 0か100か選べ

 中学生のときに、顧問の先生から言われたんです。

 「勝つためにするか、楽しむためにするか、選べ」

これ、今思えば残酷なことをさせてるなあと思います。あ、別に顧問の先生に恨みはないですよ。ずるいなとは思いますけど。試合で上手い人間ばかり使って、下手な人間を使わないことの責任から逃げている感じがしますから。

 顧問の先生は「勝つため」にやりたいんですよ。それが態度でわかる。そのために学校の先生になったようなものですからね。

(でも、顧問の先生である前に学校の先生ですからね。もうちょっと考えてくれても良かったんじゃないかなと思います。しかし、専門知識はかなりあったと思います。「勝つため」に特化したコーチとして考えると、実力があったと思うし、その専門知識によって、僕が役に立ったと思うところはたくさんあります。)

 上手いやつも「勝つため」にやりたい。そうしたら、「楽しむため」にやりたいとは誰も言えない。100しか選べないんです。20ぐらいでやりたい、60ぐらいでやりたい人間の居場所がないんです。

 100が嫌なら辞めるしかない。でも辞めるのにも勇気がいるんです。


6. 仕方なく100をやり続けている人もいる

 「一度決めたことから逃げ出す」というのは悪だという雰囲気があるんですよね。どこの世界でも。部活動を辞めた後でも、部活動の人間とは学校で顔を合わせる。先生も含めて。「逃げたな、お前」って言われるまではないにしろ、思われていたり、自分が勝手に思ったりしてしまう。

 僕はそういうのもあって中学時代は100を続けてきました。本当は50ぐらいでやりたかったけど。0(部活を辞める)なら0で毎日つまらないし。0だと親も心配するし。


7. 新しいことに挑戦しにくい

 学校の部活動って新しいことに挑戦しにくくないですか? やりたいことが変わったときに、コロコロ変えるのが難しい。野球部を辞めてサッカー部、サッカー部を辞めてバスケ部、というのが難しい。100の部活から100の部活にうつりにくい。辞めた時点で、100が出来ない人間だと思われる。99〜1を許容してくれる部活があればいいんですけど。

 途中から100の部活に入るのも、実力があれば歓迎されますけどね。初心者は難しい。

 これが習い事だと、人間関係が変わるので新しいことに挑戦しやすいんですよ。嫌になったら辞める、嫌になったら辞める。そうやって自分の居場所を探し続けていける。

 何回も言いますが、反論があるのはわかりますよ。一つのことを続けることで、得られるものもありますから。でも、全員そうじゃなくても良くない? 向き不向きなんてやってみないとわからないんだから、学生時代にその一つを決めなくてもいいじゃん。


8. 100じゃない人間を許容する場所

 僕の高校のときの部活は100の人間もいましたけど(後にその道のプロになった人もいますから)、そうでない人も許容されていました。途中から入ってきた人もたくさんいました。

 なぜかって大会がなくて、勝ち負けがなかったからです。

 あるのは、いいものができたっていう自己満足、うまくいかなかったという自己嫌悪、それだけです。

 僕は部活動でそういう場所をもっと増やしたほうがいいと思っています。


9. 部活動反対!

 しかし、現実的にそれは難しい。学校の得にならないから。大会で勝てないと「文武両道」って言えないでしょ?

 だから、最初から部活動に反対! という立場をとります。ただし、100以外を許容する部活ならOK。さて、あなたはどう思いましたか? https://twitter.com/nikanataro に感想を頂けると嬉しいです。

サポートありがとうございます! 僕がnoteを続ける原動力を与えてくれて、心から感謝します。