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子どもが言うことを聞かなくなる「約束」の仕方

「ゲームは一日に一時間。それ以上やったらゲーム没収ね」

上記のように「ペナルティ」を課す「約束」の仕方をしていませんか? このまま続けていくと、子どもが言うことを聞かなくなる可能性があります。


1. 社会におけるペナルティ

社会においてペナルティが課されるのは、「他人に迷惑をかけたとき」です。他人に迷惑をかけたときのペナルティは相手のためだけでなく、「自分のため」にもなっています。ペナルティを受け入れることで、「許される」からです。

「他人に迷惑をかけていないとき」にペナルティを課されることはほとんどありません。社会人が休みの日に遊びまくったからといって、「なんで仕事のための勉強をしていないんだ」と誰かに怒られることはあまりありません。

仕事のための勉強をしていないことで困るのは自分であり、そのために昇給や昇格がうまくいかなくても「他人に迷惑がかかる」ことはほとんどありません。そして、最低限給料分の仕事をしていれば、給料はもらえます。


2. 子どもに課すペナルティ

以上を考えれば、「ゲームを一日に一時間以上やった」からといって「ゲームを没収する」というペナルティを課すことは「厳しすぎるペナルティ」であることがわかります。

ゲームを一日に一時間以上やることで勉強時間が減って困るのは自分だけです。誰にも迷惑をかけていないのに、ペナルティを課されることに納得がいかないと感じる子どもが約束を破ったり、泣き叫んだり、暴力を振るったりということをするかもしれません。

まだ、「風呂掃除当番なのに風呂掃除をしていないことで家族に迷惑をかけた」ということで「おこづかいを減らされる」というペナルティを課されるほうが納得がいくわけです。


3. 約束を守れないことを想定していない

「ゲーム没収」のペナルティを課す親は、子どもが「ゲーム没収」のペナルティを嫌がって「一日に一時間」の約束を守るだろうと思っています。約束を守れないことを想定していないんです。

約束を守れずに「ゲーム没収」となった子どもが、どのような反応を見せるのかを考えていない。結果、親子の関係が悪くなって子どもが言うことを聞かなくなったり、それを嫌がる親が妥協したりすることになります。親が妥協すると子どもは言うことを聞きにくくなります。子どもは自分の意見を通すために、親が妥協するようにすればいいと思ってしまいますから。


では、どのように約束をすればいいのかですが、ここからは有料です。最初の一週間は500円とします。一週間後からは1,980円です。

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