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『亀戸お遊び組』第1巻感想(たろちん視点)

こんにちは。ライターです。
亀戸お遊び組の第1巻がついに発売されましたね。

すごいことに書籍版はAmazon他ネット書店で売り切れが続出しているようです。おそらく重版などもかかると思いますので慌ててメルカリなどでアレしないようにしていただけるとルーツや今後の連載継続のためになるかと思います。電子版でもカバー裏おまけ漫画などの要素は見られます。

ツイシリでは現在第5回「しんすけ結婚式編」の前編までが公開中。単行本ではその後編と第6回「スノボ」が先読みできるほか、多数の描き下ろしページや亀戸組および豪華ゲストメンバーによる寄稿文などが読めます。内輪的な視点で見ても持てる弾は惜しまずフルバーストしており、ゴンがゴンさんになったときくらいの勢いで亀戸組のありったけが詰まった1冊になっておりますので、入門編でありながら卒業アルバムのような雰囲気も楽しめる決定版的な1冊としてどなたにもおすすめです。

各話についての感想というか覚え書きはこのnoteでも(勝手に)連載しておりますので、少しだけ。美少女側の人間としてはあまりにも起こった出来事そのままだったりするので「こんなにノンフィクションでいいの!?」と思う部分が多々あるのですが、事実を忠実に描きながらもちゃんと日常漫画として成立させている部分に、ルーツ先生の漫画力の高さと亀戸組で過ごした日々への思い入れの深さを感じました。

描き下ろしの内容が「炎上」だったり「古参グアス(を見る亀戸組)」だったりという裏側的な話なのが実にこの漫画っぽくてよかったです。

みんなでこれを見て裏(Discord)でワーワー言ってたことが漫画になってます

それから「涙なし! 笑いのみ!!」と銘打たれたこの単行本に想定外の卒業アルバムみを生み出してしまっているのが、巻末に大量に掲載された寄稿文だと思います。何も示し合わせたりしていないのですが、亀戸組メンバーそれぞれの寄稿文はみんなそれぞれの味が出ていてよかったです。まおのも実にまおって感じでよかったです。マジで。

今をときめく豪華メンバーによる寄稿文も個人的にとても感動しました。高田健志さんの「煽り」、稲葉百万鉄さんの「詩」、くらっぺ君や長谷川カオナシさんのマニアックで強火な熱など、どれもそれだけで一つの作品となっていました。

亀戸組とは「ゲーム実況」という文化の源流とともにたまたま発芽して、そのままインターネットの片隅で大して身動きも取れぬまま固着してしまった苔のような存在です。あの頃、僕たちはインターネットだった。そんで多分今もまだそれを引きずっている。

先日ははボちん+ルーツで発売を記念した雑談のようなものをしましたが、こうやって何百回も同じ思い出話をだらだらしている自分らに呆れながらも、なんだかんだそれが一番楽しかったりするんだなあと思います。多分それは多くのおじさんも同じでしょう。

『亀戸お遊び組』はそうした自分たちの肯定であり、そうした時代の空気を吸った同じような人たちへの肯定の本です。僕たちの人生はこれからも続き、時代にも多分じゃんじゃん取り残されたりするでしょうが、そんなときはこの漫画が教えてくれるでしょう。僕たちは僕たちでしかないんだし、まあそれでいいじゃん、と。


以下、マシュマロ返信です。一部、お気持ち表明(僕側含む)がありますので苦手な方はご注意ください。


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