見出し画像

世界は急激に変わったり変わらなかったりする

 本日もお読みいただきありがとうございます。

 16日目の更新となりました。昨日は難産だったので今日は何を書こうか考えながらtwitterを眺めていたのですが、私のTLに流れてくるのは相も変わらずシャブ漬けとたわわばかり・・・ほんま暇やなって思います。(俺含め)

 というよりTLの構築に失敗した可能性が高い。

 さて本日は大問題に見えて何も変わらなかったり、思いのほか急速に世の中が変わったりする不思議について考えようかな、と思います。

 まず皆さんは情報の取得手段はどういったものをお持ちでしょうか?

 私は朝のテレビニュースとTwitterが情報の95%を占めていてあとは業界新聞を読んだり、といったところでしょうか。

 となるとまあウクライナの情報はもちろんたわわな吉野家の情報ばかり目に入るので、いかにも深刻な社会問題かのように語る人がいっぱいいるので勘違いしてしまいそうになります。

 まずはたわわについて

 慶應義塾大学の田中先生の調査報告になりますが、かなり面白いので是非読んでみてください。

 レポートの本筋とは関係ないが私が衝撃を受け、いかに自分が世間一般の人からみると特異な場所にいるのかと考えさせられるのがこの一文。

なお、知っていた人は636人と少なく、事件の認知率は2割ていどでしかない。この事件はネットでは話題であるが、新聞・テレビにとりあげられていないこともあってか、人々の認知率はそれほど高くない。回答者のうち8割は、このアンケートで初めて広告を見て回答していることに留意されたい。言い換えれば8割の回答者は先入観を持たず設問に答えていることになる。

 世の中の8割の人がそもそも日経新聞に「月曜日のたわわ」の広告が掲載され、掲載是非について論争になっていることを知らないのである。

 それなのにtwitterではキモイだの性犯罪の容認だのゾーニングだの表現の自由だの論争に尽きない。というより彼ら基本的にトピックを変えながらおんなじこと永遠に繰り返してるよな

 無間地獄かなにか?

 一応私の見解を述べますと「あんな一枚絵、しかも漫画の広告から性差別の助長やら性暴力の容認やらなんやら壮大なエピソードを連想するあなたのモノの見方と考え方が怖いです」になります。

 いやほんと過去の事例遡っても思うんですけど、逆によくそこ見つけたな、と感心してしまうことが多いです。なぜそこに視線が行った?というかよくそこまで読み込んでいるなって思います。

  んで、こんなことに命を懸けて議論しているのって世の中の2割の更に上澄みって考えると・・・なんかもうご苦労様ですって感じです。

 しかし数字上マイノリティとマイノリティが言い争っているとしても、実際に広告の取り下げやキャンペーンへの悪影響や、タレント活動に影響している事実もありますから、無かったことにも簡単に軽視することも出来ないのが何とも難しいところですね。

 田中先生は最後にこう締めくくります


「月曜のたわわ」広告について人々がどう思っているかを調査した。結果は次のようにまとめられる。

(1)この広告に問題を感じているのは女性のうち3割強である。5割程度は表現の自由として容認している。3割強を小さいと見るか大きいと見るかは論者によるだろう。

(2)年齢が若くなるほど容認派が増える。20代女性で問題を感じる人は40代以上の女性の半分程度にとどまっている。若年層に容認派が多いのは、彼らはこの種の萌え絵に子供のころから接して慣れているからと考えられる。もしそうだとすれば、時間の経過とともに容認派が増える可能性が高い。

(3)一方、広告を問題視する人が多いのは、既婚者、クリエイター、痴漢に厳罰を求める人、フェミニズム賛同者である。クリエイターに広告を問題視する人が多いことには意外性がある。ただ、複数の解釈が可能で、含意は確定しない。

(4)古くからある正義vs言論・表現の自由の対立軸がここでも働いている。一般論として正義を重視する人が広告を批判し、言論・表現の自由を重視する人が広告を容認している。

 自由を大事にするか正義を大事にするか、という対立構造らしいですね。興味深かったのは「仮にアップデートが出来ていない、というなら萌え絵容認派が多数な若者の感覚に合っていないのは中高年だからアップデートが必要なのは中高年」という話は考えてもみなかったですね。

 まああと正義ってのはその人の数だけ正義があるので、私は「一般論として正義を重視する人」=「自身の正しさが社会的に正しくあるべきもの。と認識しているヤベー奴」って感覚を再認識できたのでそこがハッキリしたのは良かったと思います。


 吉野家については少し意外というか、面白い動きが表出してきました。



 twitterらしいというかなんというか、生娘をシャブ漬けを逆手にとって笑いを取りに来ていますね。コレを見ると伊東元常務のマーケティング大当たりやんけ・・・って思ってしまいますが、結果がどう出てくるのかはこれからですね。

 tiktokのアカウントでもとって若年層の反応見てみるか

 うーん、思ったより反応薄そうですね。なんか右下みたいにおっちゃんがニュースを伝えてる動画はいくつかありましたが。

 そもヒット数が少ないし実際に食べてる様子を動画に撮っている子も少ない…てことは若年層にはそもシャブ漬け発言自体がリーチしてないかもしれません。

 やっぱり問題視しているのは中高年ばかりではないか!!

 世論が大きく反応し、吉野家の企業体質や考え方を厳しく見る・・・なんてことはなく、一部の敏感な人が大きく反応するだけで、ほとんどの人はネタにするか気にしないか、そも知らないで済む話なんだと考えさせられました。

 世の中私が考えるほど、ツイ民や問題提起マンが考えるほど劇的には変わらないのだな、と思いました。

 しかし地道なロビイングでジワジワと規制が入ったり緩和されたり、最終的には法律が出来たりするので、世の中は変わらないって考えは間違いですね。

 まあそんななか思ってたより急激に変わったのはやはり環境回りの話でしょうね。私も驚いたのですがレジ袋の有料化の話はちょっと衝撃でした

 あとはEV化の流れでしょうか?


 経済、環境が絡む話は産業構造を大きく変えかねないのでビックリするくらい話がいきなり進んだり、誰のどの情報を信じたらいいのかって真剣に考えると本当に難しいですよね。

 まあこれも水面下で誰かが大きく変えるべく長い時間をかけて取り組んできた結果が、我々市民にいきなり出てきたように見えてしまうのだと思いますが

 この環境問題と誰を信じたらって話を考えている時にふと思い出したのが元サッカー日本代表の岡田監督でした。

 私が大学生の時なので10年以上前の話になりますが、当時岡田監督がゲストとして呼ばれていたフットサルの大会に参加しました。その時に「環境のために、森林を守るために割りばしを使うのを辞めよう!マイ箸を持とう!」みたいなことを言ってた気がします。

 気になって調べたらやっぱり言ってました

 大学生の私はバイトと遊ぶことしか脳みそになかったので

「岡ちゃんがいうならそうなんやろな」と素朴に信じていました。

 まあ実際は皆さんご存じかと思いますが、割りばしを使わないことと環境保護はまるで関係ないわけで、なんならプラ使用と衛生面的に再利用できる箸は現在下火かもしれませんね。


 元サッカー日本代表の監督が言うことの影響は元サッカー少年には響きましたが残念ながら世間や世の中を変えることは無かったですね。

 いかに私の主観で判断して重要かどうか思っても、世の中ってのはまるでその通りにはならないし、おかしいと思っていても変化していくこともたくさんあるのだな、と思いました。

 本日はここまで、我ながら繊細でないというか、世の中に生きづらさを感じる人種じゃなくて良かったと感じ入りましたね。
 また明日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?