東京から戻って1週間となる。
目の前には1週間前と同じ展示がここにある。
思い返せばなかなかにきつい1週間だった。

日曜日の早朝に夜行バスを降り、北上駅から車で自宅へ帰る。思っていたよりも路面凍結はひどくなかったので助かった。
この家は毎冬水抜きをしたところで風呂が凍って使えなくなる。たまに寒さが緩んだ日にあの手この手で凍結を解いてお湯を張れる日もあるが、10年単位の大寒波が迫ってきているタイミングでそれができるとは思えない。なので、お風呂セットを用意してお出かけする。図書館司書さんへのお土産も忘れずに。

まずは、紫波町図書館館に「かもめブックス」で買ってきた『100年後あなたもわたしもいない日に』と『そもそも交換日記』を寄贈しにいく。2冊のプレゼントも喜ばれたのだが、「かもめブックス」に行ったという土産話も大変喜んで聞いてもらえた。
そのついでに車で3分のところにある「ひづめゆ」に行く。
「ひづめゆ」は去年の7月にオープンした温浴施設で、サウナが名物。なのだが、ボクはサウナは苦手なので、単なる公衆浴場として利用している。ここができるまでは町の東端にある自宅から25分はかかる町の西端の方、ラフランス温泉館まで通っていたのだから、町の中央部にある「ひづめゆ」は大変ありがたい。町の中央部なら、いろいろと用足しもできる。

ゆっくりとお湯に浸かり、旅の疲れを癒す。この日からスーパーの夜勤パート6連勤だ。もう1度自宅に戻り、ひと息入れたら今度はパーキングエリアで買ったなんちゃって東京土産を持って夜勤パートへ出発する。

この週は大寒波襲来もあって、通勤時間がいつもより大変だった。特に水曜日の吹雪いた日には何度雪を払ってもキリがない賽の河原状態の店先の雪かきをいつもの業務と並行してやらなければならなかった。
その疲れもあってか、台所の水抜きを失念してしまい、古くなった水道の蛇口はとうとう凍結による水の膨張に耐えられず裂けてしまった。蛇口なら自分で交換できるので不幸中の幸いというものだ。
まあ、この天候は悪いことばかりではなくて、路面凍結と暴風雪におののいたひやま氏が今週のpodcast番組「どすこいラジオ」の収録はお休みと連絡してきた。今週休みはありがたく、やはり天候はボクの味方をしてくれるようだ。

金曜日、次の日にある「つばめの森文化祭」の星さんブースの展示を手伝ってからの出勤だ。
星さんは、サントリーの補助金を使ったゆえの活動報告会と日にちが重なったために不在になるためにボクが代理でブースに立つことになった。

土曜日、「つばめの森文化祭」当日。オガール情報交流館で12時からスタートなのだが、まずは11時30分に盛岡へと向かう星さんと待ち合わせて、物販用のおつりなどを受け取る。予定だ。早くついたので、同じくオガール内にある紫波町図書館に立ち寄ると、司書さんとかもめブックスの話や「柳下今井のハッシュタグラジオ」にて、「夜のとしょかん」にゲスト出演した日のことが話題の回が配信になった事などを話し込んでいたら、ちょっと時間が過ぎてしまった。

「つばめの森文化祭」では畑部のブースとして、岡本さんと一緒のテーブルだ。岡本さんも星さんも恵比寿での展示そのままなので、色々と複雑な気分になってくる。しかも、恵比寿のギャラリー「山小屋」での4人展「私にも、できるかもしれない」に立ち寄ってくれた東京都日野市の健康福祉部のご一行が今度は紫波町に視察に来ていてご来場いただいたために、ボクの頭の中では時空間の壁がとろけてしまっていた。
文化祭の目玉企画のトークショー終盤で、各ブースの主催それぞれマイクが回ってきた。岡本さんが畑部の自分の活動についてしゃべったあと、「もうひとつHATARKUの方は…」と、おずおずとこちらに目を向けてくる。畑多楽縁のボスは不在だというのにボクに喋らせてどうするのか？マイクを受け取り、本当にざっくりとした活動内容を短くしゃべってマイクを回す。
それを聞いてと、トークショー後にブースに立ち寄ってくれる人がいた。ボクの舌先三寸も捨てたものではないらしい。
途中、星さんからメールが届いた。どうやら予定よりも帰りが遅くなるらしく、終わったら容赦なく撤収帰宅してもよいらしい。

16時30分「つばめの森文化祭」終了時刻となり、自分のブースの撤収作業後、全体の片付けを手伝う。なんか東京恵比寿から続く延長戦のような1日だった。
帰る前、図書館の一画つば森文化祭展示をするというので、あまのさくやさんに星さんの展示物を預けて帰路に着く。
途中で替えの蛇口を買いにホーマックでお買い物をしていると、星さんからメールが届いた。そろそろ紫波中央駅に着くそうだが、まだ情報交流館にいるか？というような内容だった。
預かり物はできるだけ早く返したほうが気が楽なので、ボクは来た道を引き返し、紫波中央駅へと向かった。

これでnoteも6日連続投稿となる。
本当に、延長戦のような1日だった。