21日のÖCHAKOの時間、畑仕舞いは済んでいるのだが、クリスマス会のために畑を平らにしていたので、軽く天地返しをしておいた
トラクターを使えれば、贅沢を言えばサブソイラーが使えれば楽なのだが、HATARAKU所有のトラクターは無いし、そのためにわざわざ借りてくるというのも少し面倒なので、スコップ1丁手作業で畑をほじくり返す
気温が氷点下になる寒い時期に、土の表面と下の方とをひっくり返しておく、そうすると、土の中の方まで凍結と氷解とが繰り返されて、来年の病害虫低減効果が期待される…らしい
先週わざわざ平に慣らしたのを今週ひっくり返している状況に一抹の疑問を抱いきながら、ハウス内でストーブに当たりながらワイワイやっている声を背に、1人お外でスコップを土に突き立て続けた

とりあえず、「雪あるけどちゃんと活動してますよ」という報告混じりにSNSへと#畑多楽縁#ÖCHAKOをつけてアップしておく

22日はすったもんだの末、休日である
ボクは基本的にパート先では夕方から閉店までの業務
12月のシフト完成した時には22日が出勤日だったのだが、23、24日のクリスマス特需に対応する変則的な出勤時間を考慮に入れていないシフトとなっていた
22日出勤の場合
22日、23時30分退勤
23日、1時30分出勤

労基的に怒られるやつだ

パート先の会社では勤務時間インターバルは11時間、特需期や急な欠勤者が出た場合などやむ終えない事情の場合、申請をした上で8時間の短縮インターバルが認められてはいるが
これはマズイということに月の中頃に気がついて休日を変更した
閉店業務にはチェックアウト部門も関わっているので、ボクのシフト変更するとチェッカーのシフトをイジる必要が出る
ただでさえ忙しいこの時期にチェックアウト部門のチーフであるみどりさんの仕事を増やしてしまうため、これを切り出す時はかなり胃の痛い思いをしたのだが、うちの店長(後方部門のシフト作成してるのは店長)こういうことの情報伝達弱いので、ボクがちゃんと報告しました

ということで晴れて休日の22日、ちょうどこの日に公開となる仮面ライダーのやつとSPY×FAMILYのやつ2本の映画を観るために北上のイオンシネマへと到着する
昨日ひたすら畑を掘り返した影響で多少の疲労感や筋肉痛はあるものの
せっかくの休みだ
景気付けと行こうじゃないか
ん？
景気付け…けいき…ケーキ
明日、明後日と出勤は1時30分AM
店内製造のクリスマスケーキを50個/日
これをベーカリー部門と後方部門のボクと3人で、朝7時までに仕上げなくてはならない
ベーカリー作業場でクリスマスケーキを作るので、ここが遅れると釜の立ち上げ時間を押してしまう
時間制限がある中で厄介なのは【ハーフ&ハーフ】というケーキ、イチゴショートとチョコレートケーキを半分づつトレーに乗っけなきゃならないやつがある、商品部の方針で、今年はこれを去年より多めに作るらしい、勘弁してほい話だ
なんて、せっかくの休日だというのに仕事のことを考えてしまうという大変不謹慎なことをしていると

スマホに通知

先にアップした畑を天地返しした画像に
「こういうケーキあるよね」
というコメントが付いた
…
……
………ウッ！

これからアニメ！特撮！というガッチャ！な
スーパームービータイム！
だというのに
だいたい15時間後には星のひとつも見つからない雪の中をこのケーキ作るために出勤している
この真実だけでもう胃がもたれている…

映画の帰り、ユニバース北上店へと寄る
以前一緒に働いていたクロさんの転勤先だ
サービスカウンターにいたクロさんに声をか、近況報告や迫る年末商戦の話になる
去年、クロさんを部隊長としておもてなしメニューの受け渡し業務にあたり、苦楽を共にしたのが懐かしい
話を終えて、ついでの買い物をする
会計を済ませてサービスカウンターの脇を通る時に、クロさんは落ち着いた声で
「良い休日を」
と声をかけてくれた
会釈をして店を出る
クロさんのホスピタリティはいつも勉強になる
空は晴れ渡り、太陽に照らされている分には12月も下旬であることを忘れさせる陽気だ
このままさらに休日を満喫したくなるような日和なのだが、さすがにすぐ帰って寝ておかないと体調を崩してしまいかねないので、車に乗り込み真っ直ぐ家路についた

その日の夜中、スマホのアラームにより目を覚まし、モソモソと布団から這い出て、軽く食事をとり、風呂に入る
出勤の準備を進めながら外の様子を見た23日へと日付が変わる頃

雪が………降っていた
結構、しっかり、ちゃんと積もりそうな勢いで
待て、待て待て待て待て
まって、え？チョッちょっと待て
そんなどうして？
予報はどうなって？
バカな！なんで雪がこんなに降っているんだ？

少ない人数、タイトなスケジュール
早めに着いて準備万端ベーカリーチーフの到着を待つはずの予定だったというのに
これでは通勤に余計な
いや、待て
もちつけ
そう、おちつくんだ
まだ、そんなに積もっている訳じゃない
深夜だし交通量は少ない
つまり路面凍結は起きていない
よし、行ける
取り急ぎいつもの出勤着を着た上に、着慣れないベーカリ部門の作業着を着て車に乗り込む
今日の予定はケーキを作り終えた後、プレハブ内を休憩スペースにするための準備と、偉い人が巡回に来るとかで売り場の手直しとをしなくてはならない
だから着替え時間短縮のための重ね着だ
「やれやれ、人任せが過ぎるんじゃないか？この店の店長は」
出した声は降り積もる雪に吸われ
ボクは車に乗り込んだ

店の従業員出入り口を開錠し、セキュリティを切り事務室も鍵を開ける
午前1時とあまりにも早い開錠なので、一応警備会社に特需期のためこれから業務を開始する旨を伝える
昨日の施錠時間を見てみると、24時を過ぎていた
1時間もしないうちにセキュリティを切るとか、この店のオープン以来初めてのことだ
深夜テンション故になのか、なんだかちょっとワクワクした
さあて
クリスマス迎撃戦第1幕といこうじゃないか