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なんだか社会の闇を感じています

貯金が底をついてきたので、就職活動をしています。と言ってもオジサンなので、なかなか次の就職先は見つからないでおりました。
また、転職回数もそこそこあり、エージェントからは「これはネックになるかと思います」と言われてしまいました。

なので、とりあえず、応募できるところには片っ端から応募してみて、面接に漕ぎ着けたところへ面接へ行くという日々を過ごしています。
しかし、緊張しやすいので、何度か「コミュニケーションに難あり」とのフィードバックを貰ってしまっております。

こりゃ、短期の仕事でもしながら食つなぐしかないと腹をくくり、今は調査データをまとめる仕事や動画撮影・編集などをしながら、なんとか暮らしています。

そんな感じで暮らしていたら元同僚から連絡があり、「クリエイター支援」のビジネスを一緒にやってほしいとのお声がかかりました。
ただ、問題なのは、どのように支援してマネタイズしていくかまだハッキリと決まっておらず、企画まとめてお金を集めるところから一緒にやってほしいとのことでした。
なかなか頭の痛い話だと思い、しばらくほったらかしておりました。

悪い大人と純真な子たち

しかし、自分も短期の仕事を探したり、やっている中で、スタートアップだから無償で仕事をしてほしいという話が何件か舞い込んでおりました。
最初は「アホか」と思い無視していましたが、ネタになるかと思い、どんな仕事なのか話を聞いてみることにしました。

この会社はWebコンテンツの新規事業を起こすために「やる気のある人」を面接で選別し、メンバーに加えるようなことをしていました。
私の経歴にコンシューマー向けのWebコンテンツサービスや映画などの動画配信の経験があったので、緊張しやすい私ではありましたが面接はすんなり通りました。
やる気も見せていたと思います。
しゃべりはカミカミだったと思いますが・・・。

そして、メンバーとして初顔合わせをしたところ下記のメンバーがおりました。
・いかにもヤバそうな60代プロデューサー
・いかにも渋谷で働いています的なWebシステム会社の30代の男性
・そして無償で働く20代の男女数名

ヤバそうなプロデューサーはしきりに「Facebookは最初は大学生が集まって作った会社なんだぞ、やる気があれば第2のFacebookになれる!」とか言いながらメンバーに檄を飛ばしていました。
Webシステム会社の男性は、無償で働く若者に対して罵声を浴びせながら働かせておりました。
そんな中でも20代の女の子の一人がほかのメンバーに対して「みんなで頑張ってプロデューサーに認められれば報酬も増えるよ!」とか言いながら励ましていました。
ちなみに、3回ほど集まりに参加しましたが、一度も報酬の話は出ていませんでした。
というか、私は履歴書も職務経歴書も出してないし、相手からの契約書もないまま進んでいました。

なんか、60代プロデューサーとWebシステム会社の30代男性が儲けを搾取して、20代の女の子はプロデューサーの愛人か!?と思わせるような異様な感じの集まりでした。
3回目を最後に一身上の都合で抜けましたが、そこで知り合った20代の男の子と帰る方向が一緒だったので、一緒に軽く飲みに行きました。

口数は少ない男の子ですが酔うにつれ、少しずつ話をしてくれるようになりました。
Webクリエイター養成の専門学校は卒業し、人材派遣会社に就職はしたが仕事がつまらなくて、この集まりの募集に応募して参加したとのことでした。
参加して数か月たつが、お金は全然もらえないけど、やる気のあるメンバーに出会えて楽しいと語っていました。
確かに見方によっては、無償でも働く「やる気のあるメンバー」なのかも知れません。
しかし、オジサンから見るとどうもモヤモヤするところがあります。
ただ、今、やる気を削ぐことを言っても聞き入れられないと思ったので、別れ際に「何か困ったことがあったら連絡してよ」とLineを交換して別れました。

動画編集1本1,300円

他にもYoutube向けの動画編集の仕事もやりました。
ジモティで募集があったので、試しにやってみました。
ちょっと驚きの安さだと思いましたが、今はこのぐらいの単価のようです。
美容系のコンテンツなのですが、15分ぐらいの素材を10分ぐらいのいい感じに編集して、クラウドストレージへアップして納品という仕事内容でした。
編集がどれぐらいできるのか、試しにコンテンツを作ってほしいとのことだったので、対応してみました。
ちなみにどのように編集するのか問い合わせたところ、サンプルコンテンツのURLがメールで来て、

「こんな感じでお願いします。」

というメッセージが添えられていました。
サンプルコンテンツを確認したところ、音は割れているし、シーンごとのレベルは合っていない、それにやたら素材の画素数を無視したアップを多用しているので、画面が荒くて「これでいいの?」って感じでした。
それから、サンプルコンテンツで使われているBGMやSE、キャッチの素材が送られてこなかったので、問い合わせたところ下記の返事をいただきました。

「みなさん、手持ちの物で作ってくれております。センスは任せますのでお願いします。」

あまりに酷い内容でしたがとりあえず受けたので作って送りました。
しかし、その後、音沙汰がなくなりました。
不採用だったのかと思っていたら、お試しで作った私のコンテンツがYoutubeにアップされていました。そのままの状態で。
お金はもらっていないのにすごいですね。やばい会社です。
一応、メールでなんで掲載したのか説明を求めていますが、返事はありません。
ヤバい会社なのでSNSに社名を晒したいのですが、一応、大人なので我慢しています。
でも、来週返事が来なかったら、然るべきところに相談してみようと思います。

幸せになれる仕事

これもジモティで動画編集の仕事があったので、問い合わせてみたところ、Line IDが送られてきて、友達追加を促されました。
そのLine IDに事業内容や業務内容等について説明があるとのことでした。
とりあえず、Line IDを友達に追加したところ、Lineのページ上で動画コンテンツが掲載されてありました。
驚いたことに動画コンテンツの内容は、事業内容や業務内容ではなく、

「私、今、幸せです。世界中を旅しながら好きなことで仕事しています。」

という訳のわからないコンテンツでした。
カメラアングルや編集など、プロっぽい感じではありましたが、いかんせん、コンテンツの内容が胡散臭い。

しかも、動画コンテンツの最後に次のコンテンツを見るためのキーワードが表示され、次のコンテンツを見ることを促されます。
全部で何本あるのか分かりませんが、1本目でなんだかネズミ講的な感じがしました。
私は人がいいので、3本見ました。
その後、ジモティに怪しい掲載内容として報告してあげました。

適当な企業があふれている!?

ここまでにあげた例以外にも、明確な業務内容の説明や契約の話もなく仕事の話が進むヤバい会社はありました。
特に動画撮影・編集、3Dモデリング、2Dイラスト作成は、ヤバいですね。
自分が会社勤めを辞めたことで、個人事業主やアルバイトは軽く見られているのだとすごく実感しています。

仕事は楽しいと自分に暗示をかけている若者

案の定、最初に紹介したWebコンテンツ会社で無償で働いている男の子から連絡がありました。
私が抜けた後、しばらく頑張っていたそうですが、やっぱり給与がでないので辞めたとのことでした。
また、渋谷の安い居酒屋で会って、軽く飲んだのですが、以前は無口だと思っていたのですが、酔っていたのか分かりませんが、マシンガン状態で愚痴が飛んできました。
2時間ほど愚痴に付き合って、最後は「愚痴に突き合わせてしまってすみませんでした」と言って帰っていきました。
晴々とした顔で。

その後もほかのWeb会社の単発の仕事をやったりしていますが、そこで知り合う若い人たちは、気の弱そうないい人ほど、口では「楽しいです」とか「大丈夫です」とかいいながらも苦しそうに働いている感じがします。
何となく、若いころの自分と重なるところがあり、なんとも言えない感じになります。
せいぜい、愚痴を聞いてあげたり、アドバイスになっているか分かりませんが、助言になりそうな話をしてあげるぐらいしかできません。

クリエイター支援って何すんの?

こんな環境で生活しているとふと、元同僚から話があった「クリエイター支援」の話を思い出しました。
一応、どんなことができそうか、他社のクリエイター支援事業はどのようなマネタイズをしているのか調べてみました。
GMOパペポやピクシブ、サイバーエージェントなど様々な企業がマーケットプレイスやファンサイト、企業とのマッチング、資金援助的なことを行っているようです。
あ、このnoteをやっているピースオブケイクもそうですね。

それから調査の一環ではありますが、実際にクリエイターの方に会って話を聞いたりしています。
その中で、給与が安くてまともに食事ができていない人の割合が多かったのが気になりました。
もちろん、食事に興味がなくてインスタントラーメンばかり食べていたり、時間がもったいなくて、食事が適当になっていたりする人もいました。
ここにヒントがあるのではないかと感じております。

まずは、テストマーケティング的に「クリエイター」と「飯」を繋ぐための支援をPolcaで募ってみました。

Polca Web業界のクリエイターの支援をやっております。
https://t.co/h6EOWHbcEZ

どんな感じで進めることができそうか、ここで進捗は報告していきたいと思います。
それから、元同僚とは別の形のクリエイター支援も検討してみたいと考えております。
あと、私自身もどこかの企業で定職に就きたいところです・・・。

仕事の合間に旅に出ます。 仕事をしながらでも旅に出ます。 サポートしていただいてもしていただかなくても旅に出ます。