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大丈夫という言葉の響き

僕が新社会人の人に言葉を掛けるとしたらなんだろうなと考えたけど「大丈夫」という言葉がなんだかしっくりきました。

これは「大丈夫、今は思ってる以上に手を(声を)あげれば回りの人は手を差しのべてくれたり一緒に考えてくれるよ」という意味と「大丈夫、何とかなる(する)」という少し楽観的な位の方が20代の時は上手くいくよ、と思ったらからです。

僕が社会人になったのは90年代前半、いわゆるバブルが弾けた直後くらいでした(遥か彼方..)

なので良く下の世代の人に「バブルを謳歌したんですね」と言われる事があるが、実は社会人になった頃は良い事があった記憶はあまり有りませんでした、ホントに。

僕は広告業界でアートディレクターだった父の背中を見て育ったので、いつの頃からか広告やコミュニケーションの世界に憧れと親近感を持っていました。結果、ファーストキャリアは50人程の中堅の広告制作会社でした。(父親と違って絵心が全く無かったので代理店のクリエイティブとかは無理でした)

そこでは営業とプロデューサー的な立ち位置で何でもやりました。新規営業、企画、撮影手配、クリエイティブチームの調整、制作進行管理、印刷管理、版下手配(当時は版下にポジフィルム付けて印刷入稿したのです)見積り、請求、など。

好きな広告の世界で営業としてのファーストキャリアを歩むことが出来ていま思い返してもとてもよい経験でした。(みんな、一回位営業やるといいよ)

しかも今と何が大きく違ったかと言うと、当時はインターネットが無かった。もう一度言いますね、「インターネットが無かった..」もう紀元前とそれ以後みたいな感じですよね(笑)20代後半で本格的にインターネット使い始めるまでは全てがアナログでした。

冒頭で「手を(声を)あげれば...」と書いたのはこれで、新社会人の方(だけではないですが)は当然SNSを中心に声をあげれば仲間が沢山集まるし集う場所もある。特に社外の仲間やメンターは見つけやすい。僕は20代の前半は社内の同期や仲間と社外のメンター的な先輩を上手くバランス取るのがよいと思ってます。

僕の場合は当時の電通さんや博報堂さんに毎日通って仕事をもらいに行きながら少し年上の営業やクリエイティブの人と飲みに行ったり相談にのってもらったりしてました。

もうひとつ「大丈夫、何とかなる」と書いたのはただ楽観的になれば良いという意味ではありません。

社会人のキャリアには、入社、昇進、転職、など幾つかの転機がやって来ます(もちろん転職しない人もいるけど) 。その節目節目にキャリアの方向性をきちんと深く考えれば後は流れに任せて働いても大丈夫という考え方です。毎日毎日キャリアの事をずっと考える事はあんまり無いですよね。

これは金井先生の「働くひとのためのキャリア・デザイン」という本に書かれているので良かったら読んでみてください。(実は30代~社会人にもオススメ)

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

もし新社会人の人で悩んだり迷ったりしてる人がいたら何か少しでも伝われば良いなと思いました。

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