時間を止める三ステップ⑫

《第三ステップがうまくいかない方のための補足説明》

以前読者のさとしさんからいただいたコメントの中に、次のようなくだりがありました。

「毎日第三ステップやらせていただいてます。中々上手くいきませんが…」

中々上手くいきませんが……という部分が気になりますね。この方のように、「第三ステップ」に真面目に取り組んでいるが中々上手くいかないという方のために今回は、「第三ステップ」の何たるかをゲップが出るぐらいしつこく補足説明させていただきます。

既に分かっておられますように、「第三ステップ」の中味は次のように表現することもできます。様々な自分の行為、例えば、自分の呼吸とか歩行とか「座り(私のオススメのやつ)」などの、「中でも外でもない真ん中」に心の全てを置くこと。

で、ここで用いられている「中でも外でもない真ん中」という言い回しは、次のようないくつかの言い回しに置き換えることも可能です。

・「中と外の真ん中」

・「中と外の境界線」

・「中なのか外なのか判別できないグレーゾーン」

・「中と外のどちらにも偏ってない一点」

以上を踏まえて今度は、「第三ステップ」の中味そのものを色々な言い回しで表現してみましょう。前述のように「第三ステップ」の中味は、自分の行為の「中でも外でもない真ん中」に心の全てを置くこと、という言い回しで表現することもできますが見る角度によっては、それ以外の次のような色々な言い回しで表現することもまたできます。

・自分の行為の「中と外の境界線」に心の全てを置くこと。

・心の全てを、自分の行為の中に入れるでもなく外に出すでもない、どっちつかずの状態に保つこと。

・心の全てを、自分の行為の中にも外にも向かわせず、静止したままにしておくこと。

・「没入法」の実践と「観察法」の実践の中間を取ること。

如何でしょうか。これらの言い回しはそれぞれニュアンスは違いますが、表現しようとしているもの自体に違いは無いことがお分かりでしょうか。これらは全て「第三ステップ」の中味を色々な角度から表現したものです。「第三ステップ」の中味を今イチしっかり把握できてない方は参考にしてください。

一番いいのは言葉ではなく感覚で「第三ステップ」の中味を把握することです。最終的には是非そこまで行っていただきたいものです。


今回の話は以上です。

中島タローでした。


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