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好きを仕事に vol.6:メディアとの距離感

これは2017年5,6月に起こった実話である。

こんにちは、NHK

YouTuber Academyをスタートして、初めてメディアの取材依頼の連絡が来た時、僕が最初に考えたのは

このチャンスは絶対の逃さない

ということだった。
今までメディアに取り上げられるなんて経験したことがないため、どのように対応したらいいかもわからないし、とにかく自分たちが認められた気がして嬉しかった。

当時は目黒の家をオフィスとして使っていたため、打ち合わせは近くのサンマルクカフェで行った。担当の方は色々と質問してきて、それに僕が答える形でMTGが行われた。そしてここから徐々に向こうのペースになっていく。

相手:なぜ子どもはYouTuberに憧れるんですか?
自分:子どもたちのアンケートを見ればわかりますけどね〜
相手:それって見せていただくこと出来ますか?
自分:えーっと、それはオフィス...というか家に保管してあるんですよ
相手:そしたらそのオフィス行っていいですか?
自分:えっ!いや、あの家なので...
相手:中にははいりません、玄関でいいので
自分:あっ、はい。大丈夫です。

あかん!!!


今ならわかる!あかんて!
家にくるとか住所バレるやん!初対面の人案内しちゃいかんでしょ!
でもその時の僕はそんな当たり前のことにすら気づかず、取材してほしい、このチャンスを逃したくない、という思いが強過ぎて、視野が顕微鏡ぐらい狭まっていた。

結果、何とか取材はしていただくことに。

誰のための授業か

取材日、2つのことに気づいた。
一つは授業中にも関わらず、子どもに話しかけているということ。これは途中でやめてもらうようにすぐに伝えた。するとこんな内容の放送なんで、そこに授業内容も寄せてもらえますか?とも言ってきた。

いやいやいや、それあなたの都合やん!
子どもたちのために僕らは授業をしているのであって、テレビのためにやっとるわけじゃないよ!

もう一つは、記者の質問が誘導質問が多い。

いやいやいや、言わせとるやん!それあなたの都合やん!
でも止めるのも僕らのポジショントークなのかもしれないと思い、特に何も言わなかった。

※取材が入る場合は、事前に親御様に同意をいただいています。

取材後

最終的にこの初めての取材は放送されなかった。
それも一方的に無くなりました!の連絡があって終わり。

今振り返ると結果としてよかったと思っている。
その後、これまでの僕の対応を反省した。そして2つの教訓を得た。

①関係はフェアに
今回は取材していただけるなら何でもします!スタンスだった。
取材していただけることは本当に嬉しい、が、 相手はそれで番組が成り立つため、どちらが偉いわけではない、パートナー関係にあること。本当に素敵なメディアの方は圧倒的にフェアで素敵な方が多い。

②NO!という勇気
NO!というと取材なくなっちゃうかも、と思って自宅まで案内してしまった。それで良くない、授業中話しかけるのも、誘導質問も、企画の趣旨でも合わなければNO!という。場合によってはそれで取材がなくなってもいい、ぐらいの気持ちを持つ必要がある。

交渉ごとにおいて、最終的に受けない選択肢を持っている方が強い、それならやらないです!と言えれば強くいられるが、絶対受けないといけないと思うとどうしても弱腰になってしまい、結果授業や子どもたちへの提供価値が下がるだけでなく、ブランドイメージを守ることもできなくなる。

メディアへ感謝を忘れず、譲れない部分はしっかり伝えることが重要である。

本当は伝説のビラ配り、祝Webサイトのリリース、大阪出張などめちゃめちゃ濃い5,6月だったんだけど、取材での学びが一番大きかったので、今回はここまで!

次回は7月に起こった出来事「リピーター増加とその背景にあった施策」「創業者との別れ」という若干デリケートな部分をお届けします!

子どもたちがワクワクするあったかい世界をつくりたいなぁ♨︎
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