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kiitok(キイトク)α版を公開しました

本日kiitok(キイトク)というサービスをαローンチしました。

このサービスの内容

Kiitok(キイトク)は現役エンジニア・マネージャーやCTOに40分間のキャリア相談ができるサービスです。
現時点ではエンジニアのみを対象としていますが、将来的には全対象に拡げていくことも考えています。
面談はオンライン(Zoom)で行う予定です。

相談相手(メンター)には、上場メガベンチャーや急成長スタートアップで採用や評価に関わっている現役のエンジニア・マネージャー、VPoE、CTOの方々です。
みなさん「後輩エンジニアに力になりたい」という想いでご協力頂いています。
ほとんどは僕を含めて弊社メンバーが直接面識があり、「この人と働けたら絶対いいキャリアが積める」と太鼓判を押せる、実績も人柄も素晴らしい方々ばかりです。

将来はまだわかりませんが、現在はテストなので利用は無料です。
このような素晴らしいエンジニア・マネージャー陣に無料でキャリア相談できるという機会自体がかなり貴重だと思うので、キャリアにモヤモヤを抱えるエンジニアの方々は是非利用してみてください。


このサービスを作った背景

エンジニアの部下にとって、自分がいい上司だったと自信をもって言えない

僕は前職のディー・エヌ・エーで事業部のマネージャーとして、自部門の中途採用や自分の事業部のメンバーの評価に関わっていました。
自分の部下にはエンジニアはもちろん、ビジネス・企画職の人から出版社の編集者、派遣社員やアルバイト、間接的にはデザイナーまで、いろんな人の評価をしたり、1on1でキャリアの相談にのったりもしていました。
僕はわりと真面目に「いい上司」であろうと努力していたつもりなので、それを評価して頂いて(自分も社長だったのに)社長賞もいただきました。

ただ、対エンジニアに対しては、自分が彼らにとって「いい上司」だったと自信をもって言いきれず、今でも当時のメンバーに対して申し訳なく感じています。
それは、僕がエンジニアではないこともあり、彼らが望むキャリアをどうすれば歩めるか、どうすれば成長を最高スピードまで加速してそこにたどり着けるか、わからなかったからです。
そんなとき、「僕以外の誰かに相談相手をお願いできるといいな」と考えたのですが、なかなかそんな人を見つけられなかったというのが原体験です。

人材の流動性が高まり、働き方が多様化している環境下では、自分のロールモデルやメンターを社内で見つけにくい

インターネットの業界は他と比べても以前からフリーランスの人も多く、転職も一般的です。
最近は副業/複業をしている人もどんどん増えています。弊社も複業・フリーランスの人達に支えられており、本当にいい時代になりました。

このように働き方の選択肢が拡がること自体は素晴らしいことなのですが、一方で自分のキャリア形成を長期的に一緒に考えてくれるような先輩・メンターを見つけるのが難しくなっている気がしています。
以前なら数年間にわたって会社の先輩や上司が指導してくれていた側面は一定あったはずですが、人材の流動性が高まることで雇用期間が短くなると、なかなかそういう関係構築が難しくなります。

また、優秀な人材がスタートアップにどんどん流れるようになっており、それ自体もよいことだと思いますが、どうしても小さい組織内で自分にあったロールモデルやメンターに自社内だけで出会うことは難しいです。どんなに経営者や会社が社員の育成に注力しても、「たくさんの人がいる」ことのメリットというものが明確にあるからです。

そうなると、自社内だけでなく社外も含めたキャリア開発支援の仕組みが必要になってくるのではないか、と僕は考えています。

転職エージェントには転職の相談しかできない。上司には転職の相談はしにくい。

当たり前ですが、転職エージェントには転職の相談しかできません。転職をすべきでない人に対して率直にそのように言ってくれますいいエージェントもいますが、そもそも転職すべきかすらわかっていない段階での悩みは相談できません。

一方で、自分の上司に対して転職を迷っていることを相談しても、彼らは立場上部下が辞めないように慰留しようとするので、フラットなアドバイスはもらいにくいものです。

しかし、人がキャリアに悩んでいるときは、そもそも現職でもっと頑張るか、転職を考えるべきかの段階が一番難しいものです。そんなとき、100%自分の立場に立った意見がもらえるようなメンター的存在がいるのが理想ですが、そのような人がカンタンに出会えるわけでないと思います。


今後について

kiitokは当面はITエンジニアのみを対象としてサービス提供させて頂きます。
職種を絞る理由は、初期から最高の相談時間を提供したかったので、そのためにはいろんな職種に同時に対応するのが難しいからです。理想的には、誰でも「2~3歩先をいくよき先輩」に出会えるサービスになるといいなとは思っていますが、しばらくお待ち下さい。

サービス自体はあくまでα版で、わりと最小限の実装しかしていません。使いにくいところもあるかと思いますが、そもそも最適なサービス形態を模索するためのα版なので、ご容赦ください。

そしてみなさんに使いやすいサービスにできるようにたくさんご意見・フィードバックをいただけるとありがたいです。

サービスとしては

・どうやって収益を上げるか極めて不透明
・スケーラビリティが限られる

という重めの課題を抱えていますが、きっとなんとかなります。

当面は相談相手としてのメンター数もそこまで多くなく、相談に乗れる枠数自体が限られます。キャリアにモヤモヤを抱えるエンジニアの方は早めの申し込みをオススメします。


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