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理系になりたい僕が成毛眞氏推薦図書から読んだ本とこれから読む本6選

正月に成毛眞さんの『AI時代の人生戦略』(SB新書)という本を一気読みしたのでご紹介する。

いわゆるSTEM(STEAM)教育がこれからの若者だけでなく、おっさん達にも大事であるということを主張する本である。
(STEM教育の意味すらわからない方は是非ググるか、成毛さんの著書を読んでみたください。)

概要を個人的に参考になった部分でウェイトをかけて要約(意訳)すると、
・15~16歳くらいまでの日本人の数学・科学リテラシーは国際的にも十分高
・諸悪の根源は私立大学の受験(受験料で稼ぐ、数学を排除)
・これからAIで49%くらいの仕事がなくなる
・大人も今から学習すべきだ
・サイエンステレビを1.3倍速でみたり、専門誌を読み続けたりするとよい
・想像力を伸ばすにはSF小説がいい
・ゲームで最新のテクノロジーに触れるべきだ
みたいなところである。
(強調するが、わかりやすく曲解しているところがあるので、正確なニュアンスが知りたければご自身で本を読んでほしい)

本書の6章で紹介されている「今すぐ読みたい本」リストが大変参考になるのでご紹介するが、紹介されている全26冊を全部ここに記すのは成毛さんに申し訳ないので、個人的にすでに読んだ本3冊と、これから読もうと思って自腹で購入した本3冊だけご紹介する。

他の20タイトルが気になる人はご自身で本を読んでみてください。


【僕がすでに読んだ本3選】

『ゼロ・トゥ・ワン』(ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ、NHK出版)

paypal初期メンバーであり、偉大なる投資家でもあるピーター・ティールによるこの本が日本で出版されたのが2014年であるということに焦りを感じる。
本書はゼロからビジネスを立ち上げるためのHOWTO本では決してないが、これからそれにチャレンジしようという人の支えになると思う。
読んだ者にビジネスを立ち上げることの厳しさを伝え、目線を上げさせることに価値のある本書の内容について敢えて説明することはない。


『アテンション』(ベン・パー、飛鳥新社)

ざっくり言えば斬新な切り口のマーケティング本であり、こちらはすぐにでも役立つHOWTO本と言える。
僕は読んだビジネス書の大半をすぐに売ってしまうが、本書は昨年購入したビジネス書のなかで”売らなかった”数少ない書籍のひとつ。

特にスタートアップの世界では、マーケティングの成否を事前に説明困難なので軽視されがちだが、驚くほど多くの会社がしょーもないマーケティングで滑っており、僕も多分たくさん滑ってきた。
本書は短期的な認知向上だけでなく長期的なブランド構築に向けた注目喚起について包括的に説明しており、立体的に施策設計する上ですごく参考になる。

プロダクトができて、これからシリーズAを調達するくらいのスタートアップが是非とも読むべき本。


『限界費用ゼロ社会』(ジェレミー・リフキン、NHK出版)

はじめに断っておくと、本書はビジネス書としては若干堅苦しくて読むのに骨が折れる。

マクロ的な視点でテクノロジーによる経済の変化を広く深く説明しており、IoTからシェアリングエコノミーまで世の中の動きの大局観をもつ上では役に立つ。
そのへんの動きが肌感覚として理解できているインターネット業界の人には少し今更感がある。これまで自分の専門分野を深く追求してきて、これから実体経済に影響を与えていきたい起業家などが、この世界の地図として一読すれば価値がありそう。


【これから読もうと思って自腹で購入した本3選】

「ニュートン」(iPad電子版)

さっそく買って読んでみた。これが年間3000円、1月250円だなんて信じられない。

今月はまず「超ひも理論」について学んだ。
ついでに言うと、今月号の内容はふるさと納税で届いた冷凍のハンバーグを効率的に解凍する上でも役に立った。


『科学はどこまで進化しているか』(池内了、祥伝社新書)

成毛本の影響か、アマゾン完売な上に電子版が出ていない。僕はhontoで注文したが、まだ届かない。早く読みたい。


『カラー図解EURO版バイオテクノロジー』(ラインハート・レンネバーグ、講談社)

僕の友達のとびきり優秀な奴らは、人口知能ブームの先を見据えて「今から勉強するならバイオ」と言っている。僕はよくわからないが、彼らの感覚を信じてまずは本書から勉強することにした。

現在第1章の半分くらいで、ビールとワインの歴史と作り方を興味深く学んでいる。


というわけで、今年は科学リテラシーを高めていきたいと思います。

お読み頂いただけでも十分嬉しいですが、サポートして頂けたらさらに読者の皆様に返せるように頑張ります。