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Afterコロナのエンジニア転職市況をわかりやすく説明する

最近はSlackアプリをリリースしてそれがそこそこバズっており、とてもうれしいです。

他方、ぼくらトラックレコード社はエンジニアのキャリア支援(=転職支援&転職しない決断の支援)と企業のエンジニア支援をやっております。

そんな中で、
「エンジニア転職市況にコロナの影響はあるのか」
「コロナの影響を考えると今は転職をやめたほうがいいのか」

といったことをよく聞かれるのですが、これが一概に言えなくて、説明がとても長くなります。

なので、今年のエンジニア採用市況について、弊社がお付き合いしている会社さんへのアンケートに基づいてカンタンにnoteにまとめることにしました。

コロナによる自粛ムードが一段落し、ちょっと書くのが遅くなりすぎた感がありますが、短期的な混乱は落ち着いて今後通年でどうなっていくかが見えているタイミングなので、2020年度のエンジニア市況を占う上で参考にしていただければ。

回答企業の規模別分布

まず、アンケートなので回答いただいた企業がどんな会社か、エンジニア社員数で見た分布だけカンタンに紹介します。

スライド1

エンジニア数一桁台前半のスタートアップから、100名以上の上場企業までわりと幅広く分布しております。

コロナの影響は2極化

2020年にafterコロナのキャリア戦略を立てるのを難しくしている最初の原因は、コロナの影響を受けて採用を縮小している会社と、ほとんど関係なく採用を続けている企業に二極化している点にあります。

スライド2

上記のチャートのように、きれいに半々にわかれているように見えますが、実際は採用完全ストップとなっている会社さんはアンケートに回答していなかったりもするので、現実には採用を減らしている会社の方が多いのでは、というのが現場の肌感です。

ひと括りにエンジニアと言っても、経験値や専門領域によって明暗がはっきり分かれる

では職種別に詳しく見ていきましょう。ますはサーバーサイドエンジニアです。

サーバーサイド

ここでは「ポテンシャル」層と「即戦力」層以上に分けていますが、ざっくりとした定義としては、

ポテンシャル:先輩エンジニアの指導を受けながら、簡単な機能1つまたは複雑な機能の一部を作りきれる
即戦力:ひとつの機能を作りきれる。経験のある技術セットで新しく1サービスを作りきれる

くらいで理解してください。

採用縮小傾向がある中でも、3/4の企業は即戦力級以上のサーバーサイドエンジニアを採用していて、依然として広く門戸が開いている状況です。
ただ、1社あたりの採用枠数で言えば半分の会社は1~2名しか採用予定がないので、全体的に選考ハードルは上がっている印象があります(比較データがありませんが、肌感値として)。

一方で、ポテンシャル層は非常に厳しい状況です。
20%くらいの会社はポテンシャル層を採用しているように見えますが、各社採用要件がそれぞれ異なるので、この20%全部で選考対象になり得るような人はほとんどいない印象です。
なので、個々人が自分の強みや特性にあった会社をピンポイントで見つけていく必要があります。それが多分難しいのですが。

最近よく言われるように、実務経験ゼロのプログラミングスクール卒業生を採用しているような会社はほぼないというのが率直な現状です。
(注:いわゆる自社サービスの会社、受託でもエンジニアが技術的に成長できる会社しか含まれていないので、その範囲内での話)

サーバーサイド以外でインフラ、フロントエンドなどではそれぞれ違った傾向があるのですが、一回では到底書ききれないことがわかったので、今回はここまでにします。

参考までにEM(エンジニアリング・マネージャー)はこんな感じです。説明割愛します。

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選考はオンラインが"当たり前"として定着

もはやSo What感がありますが、コロナ禍での選考(面接や面談)が実際どうなっているのかも紹介します。

スライド3

ご覧の通りほぼオンライン(Zoom、Google Meet、Skypeなど)にほぼ意向しています。背景としては採用企業側もほとんどリモートワークになっていたからで、今後徐々に対面の面接に戻ってくるかもしれません。

ただ、もはや「オンラインでも選考できるよね」ということも十分わかっており、今後もしばらくは積極的に対面で会うことを人に勧めにくい状況が続くことを考えると、"途中まではオンラインで、最終選考だけ対面"といったパターンが増えてくる気がします。

ここでは書ききれないけど多分役に立ちそうな話

最後に、いつか書きたいorイベントなどで語りたいネタだけ列挙しておきます。

・サーバーサイドエンジニア以外の採用ニーズ
・具体的にどのような会社が採用を継続していて、どのような会社が採用を縮小しているのか
・経験の浅い若手層の転職戦略
・30代エンジニアのためのキャリアと人生戦略
・Afterコロナ時代の会社の選び方

というわけで、
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