#9 研究推進の成果(学びを自分ごと化する単元構成)
本校の研究推進がまとめの時期に入っている。
今年度は、「子どもが楽しむ国語の学習」をテーマに進めてきた。
各学年の物語文と説明文の実践をもとに、成果を抽出すると、子どもたちが学びを自分ごと化させるための一つのポイントが見出せた。それは・・・
一次で学びを自分ごと化すること
具体的にいうと、一次で、三次に行う言語活動を実践すること。
普通は一次で言語活動をつかみ、二次で準備して、三次で言語活動を行うモデルが多い。(最近は二次で言語活動、三次でふり返りを行うモデルが増えている)
しかし、本校では、まず最初に、いきなり言語活動を行うのである。
例えば、3年生の保健便りを読み比べる学習では、
まず、自分たちで保健便りを作成する!!!
無謀と思われるかもしれないが、これまでの経験を生かして、頑張って書こうとする。しかし、当然完璧な保健だよりにはならない。
そこで、どこが難しかったか・何が書けていなかったかなどを教科書のお手本と比べながら検討し、二次の計画を立てていく。
すると、二次の学習の際には、常に自分の作品が隣にある状況になる。二次の学習で学んだことを、自分の保健だよりでどう生かしていくのかを常に頭に入れながら学びを進めることができる。これが、学びの自分ごと化ができる単元構成のモデルとして提案されている。
しかし、何もない状態で書かせたことについては、事後研で意見があった。ある程度の知識を身につけておく必要があるという意見もあった。
このモデルは国語に限らず、他教科でも転用可能である。
例えば、体育科であれば、一次でゲームをする!そこで、難しかった技やチームワークなどを見出し、二次で練習していく。そして、三次で再度ゲームをする。
今後も、このモデルをもとに実践視していきたい。
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