まえしま こうたろう(前嶋康太郎)

茶の湯を携えて生きる人。https://t.co/NjWla4AlRS

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最近の記事

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「ただオンライン化すれば良い、というワケではない。」

こんにちは! 利休さんよりヤバい茶人になりたいマエシマです。 (#今のところ勝てそうな要素はゼロです・・・orz) さて、コロナ時代にありとあらゆるものがオンライン化しています。 多分に漏れず、「茶道」もオンラインでお稽古を始められた先生方も少なくないと思います。お稽古は、オンラインでも結構やりやすいです。やり方もかなり精度高くできる方法もわかってきました。 今日は、ガチの「オンライン茶会」の可能性についてお話ししたいと思います。 先日、4名のお客様を招き、本気で「オン

    • 「掃除」におもうこと

      先日「釜を懸ける心構え」を拝読し「掃除」について深く感動を致しました。 感想を含め、掃除におもうことを雑多に綴りたいと思います。 日々拭く、祖母。昔から私のばあちゃんはしばしば雑巾や布巾を使っていました。 ことあるごとに床を拭き、テーブルを拭いていました。 日常のなかに改まった「掃除」という時間はなく日常の中に「掃除」は溶けていたように感じます。(もはや、日常とは掃除だったようにも感じます。) 茶の湯と「掃除」。掃除というと、なんだか退屈な日常の労働のように思われますが、

      • 「茶道雑誌」2月号が必読すぎる、

        ▼「これからの茶の湯」を拝読して田舎まちの教育委員会で文化財に関わる仕事しつつ、お茶を学んでいるマエシマです。 業界では有名な「茶道雑誌」。 (毎月楽しみに読ませてもらってます!) その中で、今月の熊倉功夫先生の記事が劇的にアツかったので、その想いを乱雑に綴りたいと思います。 多忙な方のために、一言でまとめますと「茶の湯って文化財指定すべきだよね!」という記事です。 詳しい内容はぜひ、本誌を読んでいただきたいと思います。 (#絶対的にオススメです) https://w

        • 茶の湯の花と真言(後半)

          こんにちは! 最近は「修験」に心ときめいているマエシマです。 (#古道を自分の足で歩くのが趣味です) さて、本日は「茶の湯の花と真言(後半)」についてお話したいと思います。 「茶の湯の花と真言(後半)」まず、お茶の花についてざっくりと説明したいと思います。 世界中で、花を楽しむ文化ってのはあります。 フラワーアレンジメントとか。 ただ、「花をいれる」ことを「生ける」とか「活ける」という風に、その真髄を突き詰めて「生きる」とは?というところまで、昇華した民族は日本人くら

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        「ただオンライン化すれば良い、というワケではない。」

          茶の湯の花と真言(前半)

          こんにちは。 日本史で一番好きな時代は?と聞かれれば、縄文時代一択だと信じているマエシマです。 (#学校の授業だと15分くらいでおわる、、) さて、本日は「茶の湯の花と真言(前半)」というふんわりした話をしたいと思います。 「茶の湯の花と真言」先日、名刹・放光寺にて阿字観を体験してみて、大いなる気づきがあったので整理しておきたいと思います。 (阿字観(アジカン)ってなに?真言宗の瞑想方法。阿字の仏さまと一体となって仏の心を感じることを目指すものです。) (放光寺さまの阿

          「藤森照信先生とオンライン茶会」

          先日、初めてのオンライン茶会に挑戦し、大いなる失敗を味わった訳ですが・・・ 懲りもせず、再びオンライン茶会を開催しました。 もちろん、失敗を経ているのでアプローチを大きく変えて挑みました。 今回の挑戦では、現実の、オフラインのような茶会の再現はしないことを決めました。 そして、逆にこれまでのようなオフラインの茶会で失われていたものは何か?を考え続けました。その結果、「コミュニケーション」に行き着きました。 茶事では、ある程度「コミュニケーション」が深められますが、現代の

          「藤森照信先生とオンライン茶会」

          随流斎の記憶

          なぜか、記録が少ない-。 そのうえ、残された道具も少ない。 謎多き表千家5代家元・・・ 彼について、勉強したいと思い今のところわかる範囲のことをまとめてみたいと思います。 (誤ってる箇所や妄想の部分もあるので、ご笑読いただけると嬉しいです。そして、こっそり教えてくださるとなお嬉しいです!^^) 随流斎とは? 表千家5代家元 慶安3年(1650)~元禄4年(1691) 久田宗利と元伯宗旦の娘くれとの間に生まれ、4代江岑宗左の養子となって家元を継ぎました。表千家では代々「宗左

          「オンライン茶道」って意外とたのしい!

          新型コロナウイルスの影響が、本当に各所に暗雲をもたらしています・・・ 茶道業界も例外ではなく、全ての茶会が中止になりお稽古も自粛になっております。 こんな世情だからこそ、「茶の湯」が内包している「和」が求められているなーとは思いつつ、具体的な茶に触れる時間をどうデザインするか、なかなか見えずにいました。 多くの講座や授業がそうであるようにオンラインで、とも思いましたが、茶の湯がそれにそぐわないのでは、と当初は考えてました。 けど、何でもやってみないとわかりません。 なん

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          現代芸術活動チーム 目/[mé]の生み出した「空壇」がヤバい!

          「空壇」とは、現代芸術活動チーム目/[mé]と新潟の三条仏壇 伝統工芸士が創り出した新たな祈りのかたちー。 (現代芸術活動チーム目/[mé]って何者?) 六本木の森美術館での展示を終え、 「空壇どこ置く?」と題した貸出プロジェクトがスタート。 全国で3人に貸し出される「空壇」。 【空壇プロジェクト/乾徳山登拝茶会】初回は、畏れ多くも、、、山梨・たろう菴に届きました。 信仰のかたちも様々に変容していく現代に、其々が信じるものを想い、暮らしの中での祈りの時間を大切にしたい。と

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          【YBS radio】元宝塚の優ひかるさんと語る「茶の湯」

          先日、YBSラジオのコーナー「優ひかるのシャイニングタイム」という企画で元宝塚歌劇団月組の優ひかるさんと「茶の湯」をテーマにお話をしました。 (以下、放送を起こしたものです。) 優ひかる(以下、優) こんにちは、優ひかるです!この時間は山梨県内外で活躍する今輝いている人をご紹介し、夢を持つことの素晴らしさをラジオをお聴きの皆様にお届けしていきます。今週の輝くゲストは山梨市で茶の湯教室、「たろう庵」を展開する茶人の前嶋康太郎さんです。今日は素敵なお着物でお越しいただきましてあ

          【YBS radio】元宝塚の優ひかるさんと語る「茶の湯」

          プペル茶会のキセキ

          令和2年2月2日の夜、奇跡が起きました。 人口減少に歯止めのかからぬ、よくある田舎の街。昼間でもヒトが歩く姿はほとんどない。 そんな街に夜が腰をおろすころ、 ひとつのお寺に小さな火が灯り 光からは子どもたちのはしゃぐ声がたえません 絵本「えんとつ町のプペル」 (絵本「えんとつ町のプペル」はこちらで無料公開されています。) 絵本の光る絵と子どもたちの夢をのせたバスが山梨にやってきました。 約2週間、病院や学校など本当にたくさんの場所を巡り、本当にたくさんの笑顔が溢れまし

          【恵林寺親子茶の湯教室2020】第1回「和を以て貴しと為す」

          以和為貴 (和を以て貴しと為す) 第4期の教室がスタートしました。 定員を超えるほどの募集があり、本当に有り難いです、、 (今期はなぜか小学校4年生多め。笑) スタートから凛とした雰囲気で、 質問もたくさん出て、闊達な良い雰囲気^ ^ この1年間も、あっという間に過ぎ去りそう 月2回の茶の湯教室が、楽しくも学び深いひと時となるよう 私自身愉しみながら、学びながら、進んでいきたいと思います。 1年間、どうぞよろしくお願いいたします^ ^ #恵

          【恵林寺親子茶の湯教室2020】第1回「和を以て貴しと為す」

          小林一三と五島慶太

          過日、元宝塚の優ひかるさんとお話をする機会がありまして、創始者の小林一三さんの話で盛り上がりました。 小林一三さんは私も本当に好きな大茶人でとてもリスペクトしてます!! 話ながら、小林一三と五島慶太のエピソードを思い出しました。 (以下、逸翁・耳庵研究所の文書を引用させて頂きます。) **************** 大晦日に近い日、五島から初めてお点前をするから参考のために見に来いと招きを受けた。遠慮のない友人のみ呼んだという。 行くと、五島

          「利休さんよりヤバい茶人になりたい」

          「利休さんよりヤバイ茶人になりたい」 茶道、茶の湯を20年くらいやってます。 ほんまに、まだ何も見えません。 けど、 茶の湯、めっちゃおもしろい。 ほんまに。 珠光も紹鴎も織部も細川も 鈍翁も耳庵も一三も根津も そして、利休も、 みんな大好き。 利休さんよりヤバイ茶人になりたい。 茶を嗜むなら、骨の髄まで。 「挑戦を口にすることすら、おこがましい」 そんなことは、わかってる。 けど、ほんとに お茶に取り憑かれた人ならわかるはず。 何処かで、利休の見たものを、愛したもの

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          【縄文×茶の湯】Jomon tea ceremony:縄文ノ茶席

          縄文と茶の湯一昨年より、縄文茶会という実験を行っております。 竪穴式住居で茶会を設えるというものです。 このふたつの世界の底の方で、 地下水のように何か似たものが流れている気がします。 それは何なのか、そういうものを感覚的に探る取り組みです。 以下、初回(2018年)の茶席で感じたメモです。 「もぐる」という感覚竪穴式住居の前は、洞窟などに暮らしていたようです。 竪穴式住居の特徴として、半地下になっていることがひとつあるようです。 ※無論、その他様々な形があり、様々な説があ

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          絵本「えんとつ町のプペル」を茶道的に解釈してみた

          お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプペル」を題材とした絵本バス「プペルバス」の巡回展示の中、山梨県の名刹(武田信玄公の菩提寺)で「光る恵林寺展」を開催するにあたり、お茶席を設ける機会をいただきました。 「えんとつ町のプペル」って何?って方はこちら 「光る恵林寺展とプペル茶会」はこちらから そこで、「えんとつ町のプペル」と「茶道」の接点を考えてみました。 「えんとつ町のプペル」は、ハロウィンの夜の物語。 基本的には「茶道」との接点はありません。 無い

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