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【2022年夏コミ(C100)】カップリング表記ランキング(速報版)

C100直前ですが、毎コミケ恒例「カップリング表記統計」の時間です。いつも通りギリギリのスケジュールで調査しているので今回も速報値です。確定値は改めてTwitterで。

■C100概況

ついにコミケも100回目。とてもめでたいタイミングですが、昨今の事情を考慮して今回のコミケも縮小開催です。サークルカットベースでは前回の20,016サークルから19,882サークルに微減しています。それに伴って、カップリング表記数も前回約4,864表記だったのが、4,424表記(暫定値)まで減少しています。なのでこれから見る作品別・カップリング別などの数値も「1割減ってて標準」くらいの目線で見てみてください。

■作品別表記数ランキング(TOP20)

上位5ジャンルはC99と同じ。あまり環境に変化がなさそうに見えますが、6位以下はかなりの激戦。それぞれジャンル別の強弱が出ていますが、やはり日々の公式供給量との相関が強そうに見えます。(ソシャゲは単純接触頻度でも有利)

1位:刀剣乱舞

  • くにちょぎ 6表記

  • 刀さに 5表記

  • みかつる 4表記

  • 鶴さに 4表記

今回も1位は刀剣乱舞。2.5次元・アニメ・ゲーム(無双も含めて)・コミカライズなどなど多次元展開で毎日話題に事欠かないビッグジャンルです。公式供給が潤沢な作品は強い。それと、刀剣乱舞でコミケといえば「みかつる」というイメージでしたが、今回は「くにちょぎ」がトップ。サービス開始当初は「受けの代名詞」と呼ばれたまんばさんですが、左サイドでトップになるとは成長しましたね。そのあたりの経緯は以前のツイート参照で↓

2位:Fate/Grand Order

  • カドアナ 4表記

  • マーリン×ロマニ 3表記(以下全て同数)

  • ロマぐだ♀

  • 帝都騎殺

  • 龍以

  • 龍竜

  • ジュナカル

  • バソ髭

FGOは今回も僅差の2位。C100はTYPE-MOONの前身ともいえるサークル「竹箒」が参加していますし、コミケカタログの表紙が武内崇さんということで今開催のド真ん中剛速球なジャンルともいえます。カップリング表記面では、キャラ数も膨大な上にガンガン増えるし人気がかなり分散しているので、トップ表記でも4表記しかありません。それでも単独首位のカドアナ素晴らしい。昨年のアヴァロン・ル・フェからはオベロンとキャストリアを中心にいくつか新規の表記が登場しています。

■作品別表記増加数ランキング(TOP20)

こちらは作品別の「増加数」ランキング。冒頭に書いた通りの「基本1割減」の環境下で増加している作品たちです。面構えが違う。

1位:ウマ娘プリティーダービー

  • タキカフェ 6表記

  • キタサト 5表記

  • オグタマ 4表記

  • シャカファイ 4表記

(ここに500字くらい書いたんですが、全部私情だったので全部消しました)
冷静になってカップリング表記の話をすると、上位人気はすべてウマ娘同士のカップリング。トレウマ(トレーナー×ウマ娘)がもう少しあるかなと思いましたが、表記がバラけていたのも原因でしょうか。「タキカフェ」「シャカファイ」あたりの人気を見ると、史実ベースでの絡みよりも作品内の関係性が重視されている印象があります。特にシャカファイ村はよく焼かれてる気がしますね。エアシャカール実装めでたい。

2位:原神

  • 鍾魈 8表記

  • タル鍾 4表記

  • タル蛍 3表記

  • 友万 3表記

私見ですが、原神はサービス開始当時からだいぶジャンルの空気感が変わった作品かと思います。当初は男性人気中心の作品だったのが、どこかのタイミングからか女性人気が高くなり、今pixivの検索ランキングでは男子ランキングよりも女子ランキング側で見かけるとこが多い状況です。そういう状況もあってか、今回もカップリング表記が増加。そういえば調べてる時に知ったんですが、「友万」の「友」って名前不明のキャラなんですね(楓原万葉の親友)。今後名前が出てくるようなことがあれば表記も変わると思うので、そのあたりも楽しみです。

3位:吸血鬼すぐ死ぬ

  • ロナドラ 5表記

  • ドラロナ 4表記

  • ロナルド×ドラルク 2表記

『吸死』人気ですね。原作時代も表記はありましたが、やはりアニメ化で急増。前述のpixiv検索ランキング(女子)でもほぼ毎日トップ10にいます。上位人気をロナルドとドラルクの2人で占めるバディタイプの表記傾向になっています。来年早々にアニメ2期もあるので、来年夏コミあたりはまた景色が変わっているかもしれません。

初登場組

今回初登場組でランキング入りしているのは『PokémonLEGENDSアルセウス』。半分近くウォロさん関係の表記です。それとランキング外ではアニメ化予定の『ブルーロック』、若年層を中心に大人気の『Apex Legends(エペ)』、昨年アニメ化した『灼熱カバディ』などがありました。初登場組で個人的に注目しているのは、国営放送で展開される「男と男のデスゲーム」こと『鎌倉殿の13人』。三谷大河は以前『新選組!』も人気だったので、今後も高い緊張感を持って注視していきたいと思います。

■カップリングランキング(TOP10)

カップリングランキングは今回変動。C91(2016年冬コミ)ぶりに「バーナビー×虎徹さん(兎虎)」がトップに返り咲きました。今年は長年、本当に長年待った『TIGER&BUNNY2』の年なので、さすがという他ないですね。これからパート2も控えているので、今後も楽しみです。一方で前回トップの「ヴィクトル×勇利(ヴィク勇)」は今回3位でしたが、こちらは逆に公式供給がかなり取水制限されている状態での3位。映画情報が入ればまた変わってくると思いますので引き続きよろしくお願いいたします(誰に

4位は「おねショタ」のことですが、それを「おねえさん×ショタ」と書いていいかは正直微妙なのですが、集計上の便宜的な記載ということでご容赦ください。

それと今回注目なのは9位。昭和を代表するバディ「冴羽獠×槇村香」がC100にして初のトップ10入り。おそらく映画のプライベート・アイズ以降だと思いますが、近年とても根強い人気があります。『CITY HUNTER』は令和の旬ジャンル。

■カップリング表記ランキング(TOP10)

カップリング表記ランキングもほぼほぼカップリングランキングに近い形です。トップ10に「おねショタ」と「おにショタ」があると、とても日本の未来が心配になりますが、これが現実。「おにショタ」「おねショタ」をカップリング表記とするかという話については過去の記事で書いているのでこちらをご参照ください↓ オリジナル作品に対して書かれた表記のみ集計しています。

それと「兎虎」「ヴィク勇」ともに同じカップリング内でかなり表記の統一感が高いことが分かります。一方で『名探偵コナン』は「赤安」「AKAM」など書く人の個性が強く出ている印象です。

■宣伝

先日「第4回テニスの王子様研究発表会」というとても濃厚なリアルイベントで「【レポート】カップリング表記の歴史におけるテニスの王子様」」という発表をさせて頂きました。C100では主催者の方が当日の要旨集を頒布されるとのことですので、ご興味ある方はぜひ。

当日の様子(ツイートまとめ)

【レポート】カップリング表記の歴史におけるテニスの王子様

当日の私の発表スライドはBOOTHにてpdf頒布しています。


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