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【2023年冬コミ(C103)】カップリング表記ランキング(速報版)

今年も早くも年末となりましたが、毎コミケ恒例「カップリング表記統計」のお時間です。この日この時間に書いていることで伝わっているかもしれませんが、だいぶギリギリの日程で一部確定していないデータがあるので、あくまで速報値です。確定値は改めてTwitter(X)でお知らせいたします。


■C103概況

今回は東7にもサークルを配置することでスペース数が約21,000→約26,000と大幅に増加しています。実際は1サークル2スペースの話もあって、サークル数としては若干これより少ないですが、だいぶサークル数が戻ってきていることは間違いありません。今回は「ゲーム(ネット・ソーシャル)」から「ブルーアーカイブ」が独立して約1,700サークルほどの大きなジャンルになっています。こちらも実際は「男性向」にもだいぶサークルがあるので、かなりジャンルとしての勢いを感じます。

今回サークル数がだいぶ増えたこともあって、全体のカップリング表記数としては約3,400→約4,000表記と久々の増加。ただ、最近は同人界隈におけるコミケの立ち位置の変化について取り沙汰されることが多いですが、カップリング表記観点でもだいぶ作品・カップリング傾向の変化が出てきているように思えます。詳しい分析は後日するとして、それではランキングを見ていきましょう。

■作品別表記数ランキング(TOP20)

作品別カップリング表記数ランキング【2023冬(C103)】

作品別の1位は夏コミに引き続き『Fate/Grand Order』。もうだいぶ長いジャンルになってきましたが、ソシャゲだけにどんどん人気カップリングが変わっていくのが特徴です。今回は「オベぐだ♀」が1番人気ですが、次は今年のペーパームーンで登場した「ビマヨダ」が2番人気。それと、今年のホワイトデーイベントから「松晋」(吉田松陰×高杉晋作)も人気になっています。ぐだぐだ関連は毎年新たなカップリングを生み出してくるので、来年も注視していきたいです。(川中島?伊東甲子太郎?

そして『刀剣乱舞』がランクアップ。先ほどコミケの立ち位置の話題をしましたが、ここはサークル数が増えた分しっかり戻ってきている印象です。こちらもソシャゲなのでFGOのように人気カップリングの入れ替わりが激しいかと思いきや、「コミケはみかつるが強い」の法則は健在です。ただ、さすがに新規実装刀も増えてきて、特定のカップリングが多いというよりはカップリングの種類が広がっていっている流れになっています。これもどこかで数値で出します。

■作品別表記増加数ランキング(TOP20)

作品別カップリング表記増加数ランキング【2023冬(C103)】

増加数ランキングはなんといっても『ブルーアーカイブ』。前回比約3倍です。私もまったりプレイしているので、とても調査が楽でよかったです。例えば「ヒナウイ」の「ヒナ」は「若葉ヒナタ」で、「ヒナアコ」の「ヒナ」は「空崎ヒナ」なんですが、これもプレイしてる人はすぐピンとくると思いますが、知らないと間違えそうな気がします。あとブルアカはモブキャラもかわいいので、モブ生徒絡みのカップリングもあったりするのが面白いです。

それと前回初登場の『ぼっち・ざ・ろっく!』が倍増。だいたいのアニメ化作品はアニメ終了後に激減したりするのですが、これは強いですね。詳しくは次のカップリングランキングで見ていきます。

それと『SLAM DUNK』がじわじわきています。前回は『THE FIRST SLAM DUNK』ベースのカップリングが多かったように思いますが、今回は90年代当時に流行っていた「流花」がだいぶ増えているので、古強者カムバック組や映画からの原作履修組など新たな流れが出てきたように感じます。当時のジャンル動向については以前に記事を出しているのでこちらをご参照ください。

初登場組ではやはり原神のmiHoYo様期待の新作『崩壊:スターレイル』が注目です。未プレイなので詳細はわかりませんが、まだ特定のカップリングが人気という雰囲気ではなさそうです。ゲームとしての評判もいいので、今後注視していきたいです。

■カップリング・カップリング表記ランキング(TOP20)

カップリング・カップリング表記ランキング【2023冬(C103)】

サークル数がこれだけ増えても人気カップリングTOP3は不動。これまで「兎虎」は何回トップを取っているのか。今年はTIGER&BUNNY2の地上波放送とかもありましたが、この息の長さはすごいですね。そろそろベストジーニストみたいに殿堂入りしてもいいかもしれません。

とりあえず「おねショタ」については触れないとして、水星の「スレミオ」が3位をがっちりキープしてるのも強い。水星は他にも25位に「グエスレ」があったり「4スレ」「5スレ」もあるので、とにかくスレッタが愛されてることは伝わってきます。それとウマ娘の「タキカフェ(アグネスタキオン×マンハッタンカフェ)」は来年この2人が確実に出る映画が5月にあるので、かなりの追い風になりそうです。

それと最初に「傾向の変化」について触れましたが、今回カップリングランキングを分類してみると「男性同士:7種類」「女性同士:8種類」「男女:5種類」で女性同士が一番多いんですよね。今気づいたばかりなので、過去との比較はできていませんが、コミケだけの話なのか同人全体の話なのかはともかく、分かりやすい変化として現れてきているような気がします。

それではだいぶギリギリの時間になってしまったので、今回はこのあたりで。落ち着いたら後で添削・加筆修正するかも。

それではよい冬コミを!

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