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【作品別カップリング表記統計】SLAM DUNK(90~00年代)

■はじめに

以前Twitter(X)の方にSLAM DUNKのカップリング表記データを投稿したところ、連載当時のデータをもう少し細かく知りたい(トップ10に出てないキャラについて・時系列情報など)というリクエストを複数の方から頂いたので、1990年代~2000年代のデータをここにまとめることでご回答に代えさせて頂きます。というのがこの記事です。

▼調査方法

当時のコミケカタログのサークルカットから目視でカップリング表記を抽出して集計しています。各サークルカットを最低2回は見るようにしていますが、あくまで人力ですので、多少のズレに関してはご容赦ください。また、「文字で書かれたカップリング表記」のみを対象としています。例えば、流川のイラストと花道のイラストの間に×記号が書かれていたりするものは対象外としています。

▼調査対象

1990年夏コミ~2009年冬コミまでのサークルカット約104万枚が対象ですが、SLAM DUNKのカップリング表記が登場するには1992年夏コミからでした。また、SLAM DUNKジャンルのサークルだけではなく、全サークルカットが対象です。(SLAM DUNKジャンルのサークル以外でもかなりのカップリング表記が書かれています)

■カップリング表記データ

▼コミケ開催別カップリング表記数

【SLAM DUNK】コミケ開催別カップリング表記数(1990年代・2000年代)

SLAM DUNKは本誌連載開始が1990年10月、コミケカタログのサークルカットにカップリング表記が初めて現れたのは約2年後の1992年夏コミからになります。その1992年夏コミで書かれたカップリング表記はわずか1表記のみで「赤木×木暮」でした。つまりこの「赤木×木暮」がSLAM DUNKの「ザ・ファーストカップリング表記」ということになります。(ザファ表記)

時系列で見ていくと、1993年10月からのアニメ化効果(夢のハイテンション)で急増、1995年夏コミには1,790表記を記録しています。90年代はコミケのイベントとしての大きさも絶賛拡大中の時期だったため、相乗効果も大きかったものと思われます。その1995年夏コミの作品別カップリング表記ランキングが↓です。

作品別カップリング表記数ランキング(1995年夏)
※黒塗りは実在人物関連※

他作品と比べても圧倒的に多いですね。この夏コミではカップリング表記の約3割がSLAM DUNKでした。その後、1996年のアニメ終了・原作連載終了を境にゆるやかに減少していきましたが、最終的にこの作品別ランキングでは「1994夏~1998夏」の9連覇を果たしています。

当時の作品別ランキングの推移は↓の動くグラフでご覧ください。

▼カップリング別ランキング

【SLAM DUNK】カップリング別表記数(1992-2009)

こちらが「カップリング別」のランキングです。「流川×花道」が全体の4分の1以上を占めるダントツのトップ。しかも「花道×流川」が2位なので、全体の3分の1以上がこのふたりのカップリングになっています。そして陵南の「仙道×越野」が3位。原作ではそこまでクローズアップされてなかったと思うので、二次創作界隈独自の流れがあったのかと思われます。詳しくはお母さん(当時の有識者)に聞いてみてください。

▼▼男女カップリング

ランキングで分かる通り、上位人気はすべて男男カップリングでした。では、男女カップリングはどうだったかというと、ものすごく少なくて21表記だけでした。SLAM DUNK全体の0.15%です。しかもこの集計値は延べ計算なので、例えば同じサークルさんが3開催参加している場合3表記カウントになるため、実態としてはSSRを超えてUR級の希少度だったと思われます。カップリングとしては「リョータ×彩子さん」が最多で7表記(延べ)でした。それとは別に「彩子さん×リョータ」も1表記あります。

▼▼百合カップリング

念のため百合も見てみましたが、こちらはもっと少なくて7表記(0.05%)。「彩子さん×赤木晴子」が5表記で最多です。興味深いところでは「松井さん×藤井さん」もありました。(赤木晴子の友達)

▼カップリング表記ランキング

【SLAM DUNK】カップリング表記ランキング

こちらは純粋な「表記」のランキングになります。90年代は「×」記号を使った表記が主流だったため、1位の「流×花」、3位の「仙×越」をはじめ、×表記が上位に多く来ています。それと「るはな」「はなる」と平仮名表記も上位に来ていて、これは他の作品ではあまり見られない特色です。この界隈独自の流行でしょうか。これもお母さん行き案件です。

あと14位の「花×藤」は「花形×藤真」の意味で使われていますが、花道の「花」と被って紛らわしいためか、後年では「形×藤」表記が主流になっています。

▼▼リバ表記

「リバを制する者はコミケを制す」と言われるように、現代のカップリング表記界では「ABA」(A・Bはキャラ名)のようなリバ表記が書かれることが多いわけですが、当時のSLAM DUNKジャンルでは驚くほど書かれていません。その数たった2表記。13,587表記分の2表記です。その2表記は「花流花」(1995年夏コミ)と「花×洋リバーシブル」(1993年冬コミ)になります。当時はそれほどリバ表記自体が普及してなかったとはいえ、これは少なすぎますね。左右固定派が多かったのか、それとも例えば「花流」「流花」と別々に書く人が多かったのかまでは調べられていませんが、まずは事実として書いておきます。

▼人気キャラ攻め受け勢力図

【SLAM DUNK】人気キャラ攻め受け勢力図

こちらはカップリング表記に登場した回数が多い上位20名について、攻め受けどちらで書かれることが多いかの表です。全体的にだいぶ攻め受けの偏ったキャラが多い印象です。特に安西先生は驚異の攻め率100%。さすが白髪鬼と呼ばれただけはあります。

それと、当時のアニメで最後までやらなかった影響か、山王メンバーが上位に見当たりません。この配分もザファを経た今では大きく変わっていそうな気がします。

▼この攻めがすごい!

【SLAM DUNK】この攻めがすごい!

こちらは表記の攻め数が多い順のランキングです。見方としては、攻めとして書かれた表記数が一番多いのは「流川」で、表記数は4,309表記。これはSLAM DUNK全表記の31%に当たります。流川の最多の相手(受け)は「花道」で、流川攻め全体の84%に当たります。つまりかなり一途な攻めであることが分かります。対照的に2位の仙道は最多相手の越野でも35%なので、だいぶ気の多い攻めだと分かります。これは個人の感想ではなく、データが示しているので仕方ない。ご了承ください。

▼この受けがすごい!

【SLAM DUNK】この受けがすごい!

こちらはその逆、表記の受け数が多い順のランキングです。花道さんの人気ぶりが分かります。前述の「この攻め!」と「この受け!」を合わせて見てみると、片や一途攻めなのに、受け側から見ると相手が多いみたいなことが分かったりしますが、あまりそこを詳細に語りすぎると波風が立ちそうなので、各自でご確認をお願いします。

▼おまけ:受けキャラ別・攻めキャラ別カップリング表記数(湘北)

【SLAM DUNK】受けキャラ別カップリング表記数(湘北)
【SLAM DUNK】攻めキャラ別カップリング表記数(湘北)

最後におまけとして湘北メンバーの攻め・受け別の時系列推移を出しておきます。

■おわりに

今回のデータは以上になります。ザファ以降のデータと比較できればもっと良かったんですが、コミケが縮小開催なのと主戦場がWebやオンリーに移行していることもあってか、統計としての有効数まで至っていないのが現状です。逆にそのあたりはこれをお読みのジャンル者の方のほうが詳しいでしょうから、ひとまずは当時のデータを示すことでリクエストへの回答になったかと思います。

以上よろしくお願いいたします。

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