【書籍レビュー】いきなりドラマを面白くするシナリオ錬金術【無料版】


良作は天から舞い降りてくるものではなくて、技術と思考の果てに見えてくる


 著者の浅田直亮さんはシナリオライターで、テレビドラマの脚本を書かれていた方です。この本も主にテレビドラマや映画のシナリオ作りを意識して書かれていますが、漫画のプロット作りにも参考になるノウハウが結構ありました。


■本の構成

 ノウハウは以下の4点にまとまっています。

①キャラクターメイキング
②展開力 (起承転結の転)
③台詞・シーン
④アイデア・発想(起承転結の起)

 これらのポイントを今後伸ばしたい、もしくは今、悩んでいてどう改善したら良いか分からない人には刺さるかと思います。もちろんイラストレーター志望の方に役立つノウハウは少ないですが、④アイデア・発想については学べる点があるかもしれません。


■役に立った(立ちそうな)ポイント

 上述の通り今、悩んでいる人の参考にもなります。特にストーリーの展開や発想で詰まった時、パッと本を開くみたいな使い方が出来るかと思います。

 それと全編通して言えるのですが、ノウハウに対する解説例がとても多いです。3つ,4つくらい過去の作品を例えに出してじっくり説明してくれるので、自分の納得できる形で頭に入ってくれると思います。

すぐ納得できる人にとってはしつこいと思うかも‥まぁサラッと読み飛ばしていけば良いかな


■まとめ&星(5段階):★★★☆☆

 私は自称中級者なので内容の大部分が役立ちそうですが、基本的な内容が多いみたいなので、既に多くのシナリオを書いている様な人にとってはメリットが少ないかもしれません。復習的な意味合いで買っておいてもいいかもしれませんが、★3という事で。



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