ファクトフルネス FACTFLNESS 書評

奥さんが買ってきた本だが面白そうなので読んでみた。

最初に、あなたが、今の世界をどれだけ正確に認識しているかを問う問題が何問かでます。

そしてこれはニュースで世界の情報を集めている人ほど間違います。私は世界を知っているようで何も知っていなかった。と打ちのめされる事は間違いないです。

心配することはありません。高度な教育を受けた人ほど正答率が低く、ランダムで解答したほうがずっと高い正答率となるのだから。

ここでハンマーセッションとしてがつんとやられて世界を見る目が変わります。

確かに、最初に世界において極度の貧困状態にある人の割合を聞いておいて、こんなに改善しているといいながら、その極度の貧困状態の定義があとから出てくるなどの統計のマジックなどもいろいろありますが、それでも得られるものは大きい。

世界、社会を語る人はまず世界や社会を知らないといけないので、みんな読め。この本を読まずして世界の差別やジェンダー論や貧困を語るのは片腹痛いと言わざるを得ない。

ただし、一つだけ注意が必要なのは、この本は絶対的貧困にしかほとんど目を向けていません。日本におけるワーキングプアや母子家庭、児童の貧困などは全て”先進的な生活をる事ができている成功者”として社会問題の対象となっていません。

ただ、それを差っ引いてでもみんな読め!必読教科書。

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