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FIBA女子バスケットボールワールドカップ!ミドルシュートの重要性?!

まずは日本対スペイン戦における日本のショットチャートを見てみる。

写真:2018年9月22日、日本対スペイン戦における日本のショットチャート
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2209/Japan-Spain#|tab=shot_chart

明らかにペイントエリア内(3秒ルールが適用されるエリア)のシュートと3Pのシュートに偏っているのが分かる。もちろんそれは戦術的な部分があり、バスケットボールのコーチとして実績も経験もある方々が採用していることなので間違いのないことなのだろう。さらにスペインがスイッチを多用していたことや、ヘルプにあまりいかないことを徹底していたため、ミドルシュートを打つ場面がいつも以上に少なかったこともあるかもしれない。それでも、観戦していた筆者はあまりにもミドルシュートが少ないなと感じていた。
下記が同じ試合におけるスペインのショットチャートである。

写真:2018年9月22日、日本対スペインにおけるスペインのショットチャート
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2209/Japan-Spain#|tab=shot_chart

日本と比較するとスペインの方がさまざまな場所からシュートを放ち得点していることがわかる。特にこの日最多得点となった10番Xargayのショットチャートが下記である。

写真:2018年9月22日、Xargayのショットチャート
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2209/Japan-Spain#|tab=shot_chart

Xargayは第1クォーターから上手くドリブルからのストップジャンプシュートを決めており、後半も日本が追いつきそうな場面の後に何度か突き放されるシュートを決められていた。

写真:日本戦におけるXargay
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2209/Japan-Spain#|tab=shot_chart

確かにミドルシュートは同じ2点にもかかわらずペイントエリア内のシュートよりも難しく、またスリーポイントシュートのように得点が3点というわけではない。NBAでもだいぶ前からスリーポイントシュートを多用するチームが増えている。しかし!である。一回勝負でディフェンスもよりタイトになる国際試合において、狙い通りにスリーポイントシュートが打てる場面、きれいにペイントエリア内でフリーになる場面がどれだけ多くあるだろうか。ドリブルで目の前のディフェンダーを抜きミドルシュートを打つ可能性があるからこそインサイドのヘルプが出てきてゴール下へのパスが出来る、ミドルシュートがあるからこそディフェンダーの考える要素が増えて守りづらくなる部分があるように思う。100‐88と高得点ゲームとなったアメリカと中国の試合のショットチャートを見てみると両チームともにミドルシュートをよく打っていた。

写真:2018年9月23日、アメリカ対中国におけるスペインのショットチャート(左が中国、右がアメリカ)
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2309/China-USA#|tab=shot_chart

なので、プエルトリコ戦でも9月23日の試合のトップ3プレーの第3位に入った藤岡のクロスオーバーからのミドルシュートを期待したい。そして、ミドルシュートを効率的に使い決勝トーナメントに向けて勝利を!

リンク:http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/videos/Nike-Top-3-Plays-23-September


タイトルの写真:
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2209/Japan-Spain#|tab=photos

参考文献:
http://www.fiba.basketball/womensbasketballworldcup/2018/game/2209/Japan-Spain#|tab=shot_chart


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