見出し画像

雨ではない御堂筋

出張で大阪に来ています。
これまで、梅田には立ち寄ったことがありましたが、なんば・心斎橋の方まで来たのは初めてです。
出張というのは普段の仕事に割り込んでくるのが常なので面倒なところもあるのですが、「自分の意志で選んだのではない街に行ける」という意味では良いものかもしれません。

私は最近出張で見知らぬ街に来ると、一通りの仕事や食事が終わった後のタイミングで、あてどもなく夜の街をさまようことにしています。誰も私のことを知らない街で、知らない道をウロウロするのは存外に楽しいものです。
おかげさまで、道頓堀や、グリコのネオンを実際に見ることができました。

それにしても驚いたのは、中国語を話す人の多さ。チャイナタウンか北京の繁華街・王府井かと思うくらいでした。実は先日銀座に行った時、思ったほど中国語が聞こえてこないなぁと感じていたのですが、今はこちらの方がブームなのかもしれません。
とにかくみんな、ドラッグストアの袋を抱えています。お店側も、はじめから中国語の案内表示を大きく掲げていたりするので、彼らに来てもらうのが目当てなのでしょう。

今日は本当に、中国語のシャワーを浴びた感じです。普段の会話の中でいかに「没有(~ない)」という言い回しが使われているかを、身をもって実感できました。

ところで、街を歩きながら、自分の服装についても思いを巡らせました。

はじめにこの繁華街を歩いた時は、仕事が終わったその足だったので、「サラリーマンの格好」をしていました。当然、客引きの声があちらこちらから掛かります。
ホテルに帰ってから改めてもう一度歩いてみようと思いたち、今度は「カジュアルな格好」をして向かいました。すると思ったとおり、一切お声がかかりません。自分で言うのもなんですが、私はカジュアルな格好をするとやや年齢不詳になるところがあり、「若作りしている30代」にも「老け顔の20代」にも見えるようです。

そう考えると、人は他人のことをいかに服装で判断しているかということがよく分かったように思います。
ただ私は日頃、自分は「サラリーマンのコスプレ」をしていると思っていて、「サラリーマンとして見られること」を甘んじて受け入れているので、私自身も同じ枠組みの中にいることは間違いありません。

2泊3日の大阪滞在、明日も何か、面白い発見ができるでしょうか。


もし何かに共感していただけたら、それだけでもとても嬉しいです。いただいたお金は、他の方の応援に使わせていただきます。