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書籍:江田智昭・著 『お寺の掲示板』 (新潮社)

江田智昭さん著『お寺の掲示板』贈っていただきました。ありがとうございます。

読みながらずっと「もしも自分が住職だったら掲示板に何をかけよう?」と考えていました・笑

例えば、この本ではビヨンセやチャーリー浜といった「異ジャンルの人の言葉が仏教的に響く」例が出ていますが、僕は結構その手法でがんばりたくなっちゃう住職かもしれません。
でもそればかりだとバランスが悪いので、日常的にはスタンダードやクラシックも織り交ぜつつ、お参りの人の多そうな日に

ケンカはよせ ハラがへる by 水木しげる

みたいな十八番をドヤ顔でかけるんだろうなあ、きっと。

そんな妄想をしながら、お寺の掲示板は「DJ的」であると感じました。本書で「掲示板職人」として紹介されている住職さんたちはきっと、お寺の前を通りかかるオーディエンス達の顔を思い浮かべながら、季節や天気も意識しながら、門前のフロアをRockするべく日々がんばっているに違いありません。

そして著者の江田さんは「掲示板職人」たちの良き理解者として、セレクトされた言葉に込められた仏教的な意味あいを丁寧に面白く解説してくれます。
サブカル的な入り口のようでいて、入ってみると仏教のど真ん中に連れて行かれるという痛快な一冊。あなたのお手元にも是非!


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