2023支部対抗戦予選(4/4)


▲四間飛車-△65歩早仕掛け

第4局は相手の▲四間飛車に私の△65歩早仕掛けとなりました。
相手の方とは何回か対局したことがあり、これまで2勝1敗くらいだったと思います。
チームとしても私が勝利すれば、残りどちらかは取ってくれるだろうという読みだったので気合が入る展開でした。
【第1図】の▲37桂では▲47金の方が多いイメージですが、これも有力でしょう。

定跡の1手

【第1図】から△86歩~△66歩と仕掛けて【第2図】の△87角までは定跡の進行。△42金型だと後の▲26桂が厳しくなりますが、後手番で△41金型なのでそれは緩和されています。その代わりに玉頭が薄く▲35歩などが嫌になってきます。

私もそこまでは準備してない

【第2図】で▲66飛【第3図】。相手の方いわく試してみたい手だったとのこと。私もここからは自力で指すことになります。

本譜で正解だったようだ

【第3図】から△86飛▲45桂△76角成で【第4図】。
▲45桂に銀を逃げても△64桂とか色々やられるので、一瞬重くなっている飛車角を捌くのを優先。


実は嫌な展開ではない。
チラ見した知人は不安に見えたそうだ

【第4図】から▲76同飛△同飛▲33桂打で【第5図】。
ここで形勢が良くなったと感じました。▲35歩とかが絡んで、3筋に歩が効く展開が最も嫌なのですが、▲47金型ではないので▲35歩は突きにくい(△36桂で一瞬で寄る)形でした。


ここで一応△22桂があった
その後も、余しているみたいで自分なら読み切りたい

【第5図】から△33同桂▲同桂成△同玉▲45桂△32玉▲33角で【第6図】。
本譜は△42金直としたが、△22桂が良い手だったようです。
しかし以下▲22同角成~▲25桂~▲33角などと食いつかれて、正確にはどこかで△44桂と△22桂で攻めあって勝っているようですが、対局中は切り捨てていた順でした。

これが味よい

【第6図】から△42金直▲11角成△44桂で【第7図】。
最後の△44桂が味よく、良くなったと思っていましたが実はかなり僅差。

△77飛成が勝った。
なんとこの局面は振り飛車よし

【第7図】から▲47金△24桂で【第8図】。△24桂では△77飛成が勝り、【第8図】で▲65桂とされると居飛車苦しかったようです。理解はできますが、やはり実戦で正解を重ねるのは難しい戦型だと思います。

詰めろだけど、視覚的にもこの追い方はよくない

本譜は【第8図】から▲33香△41玉~と進み、△19銀不成と詰めろをかけて【第9図】。この追い方は怪しいなと感じていたのですが、【第9図】で▲32角と打ち込めば、△23歩を外すことができ、振り飛車勝ちだったようです。
△36桂は指しても良いとして、一度△64銀と面倒を見るのが最善でした。
実戦は【第9図】から▲22馬△24香から詰みとなりましたが、振り返ってみれば課題の残る1局となりました。

その場では上手く指せたと思っていましたが、もっと精度を上げていかないと勝てるものも勝てないと感じました。

チームとしては、三将の私勝ち、副将負け、最後に残った大将が逆転勝ち。大将戦は手に汗握る終盤戦で感動しました。
なんとかチーム2-1勝ち、通算4-0で北海道代表となることができました。

これまで別のメンバーで3回出場しているのですが、3位に入れていないため四段は取れず。
現実的にもこれが最後の晴れ舞台だと思うので、頼れるメンバーと結果を残したいと思っています。

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