2023支部対抗戦予選(3/4)

3局目は相手の方が△四間飛車で私は▲へなちょこ急戦を採用。

▲へなちょこ急戦-△四間飛車

【第1図】では次にすぐ▲45歩と仕掛けることはできないので、後述する条件が必要になります。


先手は手待ち

【第2図】、後手の△43銀か△64歩を先手は待っています。
本譜は△43銀。
△64歩だと▲45歩△同歩▲33角成△同銀▲31角【参考1図】で▲42角成と▲64角成を狙うことができます。



【第2図】から△43銀▲45歩で【第3図】。
【第3図】から△64歩▲24歩△同歩▲44歩△同銀▲45歩△53銀で【第4図】。
最後の△53銀では△45同銀もあるところです。
その方が嫌でしたし、実際の評価値もそのようです。(ただし微差)


よくありそうな展開

【第4図】から進んで【第5図】。
ここで後手は選択肢があり、①△46桂▲57金△38桂成▲47銀△48成桂▲46銀【参考2図】は実際にこう読んでいて居飛車有利。

だいたいこう進むところ


変化①成桂も働かないし、飛車も抑え込める

変化②は【第5図】から△47歩▲同金△46歩▲37金【参考3図】でこれも余していると思っていました。実際にも居飛車有利。
途中▲47同銀と取ってしまうと△46歩▲38銀△47角【参考4図】で食いつかれます。

以下△25桂▲57桂まで指せてやっと居飛車優勢。
間違うと一瞬で崩壊する


ソフト的には実は互角らしいが、どう考えてもこの筋は避けると思う

【第5図】から△44角で【第6図】。ここで時間を使って正しく指したつもりで本譜も上手く進んだ風ですが、そうでもなかったようです。

あまり読んでなかった

【第6図】から▲77桂△85桂▲同桂△99角成▲73桂成△同玉▲46歩で【第7図】。
【第7図】では△77歩を利かされると少し苦しかったようです。
(途中▲73桂成が実はあまりよくないらしい、自分くらいだと良い手だと判断してしまう)
対局中はこの▲46歩までで少し良いという読みでした。

応手が難しいとみていたが△77歩があった

【第7図】以下△85飛▲77桂で【第8図】。
これが妙にぴったりに見えて居飛車良しと思っていたが
(馬の効きを止めて飛車取りで、
以下△89馬▲同玉△87飛成▲88銀は受けきりだし、
飛車と玉の位置が悪い)、
実はこの局面でも互角くらいとのこと。

妙にぴったりに見えるが…

その後、互角から振り飛車優勢になったようですが、実際はお互い互角くらいに感じていて、最後はなぜか居飛車が押し切って勝利。
お互いに判断と読みが噛み合ってしまっていたようです。

居飛車としては、途中の受けきりの筋など水面下でクリアする課題を突破してなお、その後間違える要素満載な将棋でした。(実際に間違えた)

一生正しく指せる気がしませんが、この辺の変化も突っ込んで色々研究しておく必要があるのでしょうか…。
現実的にはそもそもの地力を高めていきたいとは思いますが。

チーム3-0勝ちで3勝0敗。
次の最終4回戦が事実上の代表決定戦となりました。

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