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魚沼の未来を考える日

「魚沼の未来を考える日」という、ワークショップに参加してきました。
このワークショップを企画されたのは、市内出身の21歳の二人。
各々、魚沼の地域活性化のためにサークルやSNS、Youtubeを活用して活動されているそうです。

会場の公民館の会議室には、多様な年齢層の方が30名ほど集まっていました。
中には、顔なじみの方も何人もいて心強かったです。

「魚沼をよりよくするために一人ひとりができることを見つける。」が今日の目的とのこと。

それぞれのテーブルごとに自己紹介をした後、魚沼について思い浮かぶことを出し合い、魚沼をよりよくしていくためにはどうすればいいかを話し合いながら、マインドマップにかいていきました。

私たちのグループでは、人口減少を切り口に、魚沼で人の流れを活性化させるためのアイデアを話し合いました。

半魚人


農業に関わりのある方が、農業の世界では、「半農半X(はんのうはんエックス)」という言葉があると、教えてくださったのが、きっかけになりました。
「半農半X」とは、専業農家一本で生計を立てるのではなく、農家以外の顔をもつことで、より安定して生計を立てようという考えらしいです。
そこから、進学などで魚沼を出た方も、「半魚半外(はんうおはんがい」、魚沼だけを拠点にしたり、市外を拠点にしたりしながらも、各々の職種で魚沼をつないでいけるとよいのではという発想になりました。
半魚から、「半魚人(はんぎょじん)」になりました。

エピソードして、魚沼出身で都内でホストとして働いている方が、魚沼産の一等米を自分の店で出して、魚沼をPRしたりしているそう。

高度成長期は、魚沼にも大きな産業があり、一つの仕事だけで生計を立てることもできたのかもしれませんが、現在はなかなかそうはいきません。
「街おこし!」と熱い気持ちになって取り組むのも必要かもしれませんが、それで食べていけなければ元もこうもありません。

それぞれの人がいろんな顔をもち、自身の収入を安定させながら、地域おこしに貢献していくモデルがよいのではないか(cf.デュアルシステム、兼業・副業)という話になりました。

都会と地方の二極化


魚沼に限ったことではなく、都会と地方の二極化はより鮮明になっています。
学力やスポーツなどの二極化も顕著です。
ここから、教育っぽい話になり、教育の選択肢も多様であるべきであるという話になります。
(私が言い出しそうなことですが、私が話すまでもなく、自然とこの流れになったのが面白かった。)
家族で薬局を営んでいる方は、地域で薬剤師を志す若者が突然?インターンをさせてほしいとお願いにきて、一定期間インターンを受け入れたエピソードを話してくれました。
一律なカリキュラムに乗っているのではなく、自分で選んだ道に片足を突っ込みながら、自分のキャリアを形成していく。
学校の職場体験学習も2,3日で終わるのではなく、定常的に行っていくことはできないか。(ようやく私が少し口をはさむ)

魚沼で育った経験が豊かなもので、仲間にも恵まれていれば、何かのきっかけで魚沼を離れても、この場所との関わりを断とうとは考えないでしょう。
もっと言えば、外に出ていかなくても、この場所で仕事ができて十分な収入を得ることができ、生活ができれば、住む人はいるはずです。
十分な仕事ができるか…という部分が現状では弱いのかもしれません。
だからこその「半魚人」という発想になりました。

なんだか、我々がゼミで普段から考えているような発想になりました笑

学校の中で考えるのではなく、地域コミュニティとして考える


学校内での実践を中心に考えていた時は、このような発想は、崇高なものな気がしていました。そして永遠にたどり着きそうもないもののような気がしていました。
しかし、地域の中で考えれば当たり前のことであり、必然なのかもしれません。
魚沼を離れて大学院に来ている身分ですが、魚沼の中での学び、つながりが深まっていることに妙な感覚を覚えます笑

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