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「世界の圧力がそれら以外のことをあなたに求める前のことを覚えていますか?」


泣いた。
はなみずは涙の何倍も出た。
はなをかむより涙を拭くほうが簡単だから、「毒」が溶けこんだ水は主に目から出てくれればいいのに。

はなをかんで手を洗って、20分くらい眠った。
起きたら寒かった。
寒空に満足な着るものもないまま放り出された人のようだった。

きのうは有り余るゆたかさを享受していた。

11月鬱、そういえば来ないなーときのう思ったのだった。
「来なすったね」
お迎えした。
この経過を日記に書いていった。
  きのう来ないなと思ったから来たのかな。
  え、そうですか、じゃ、行きます。
  無気力になった。もう前みたいに抵抗しない。
こんなことを記して帳面を閉じた。
おいしいものつくれる食材がわたしにはある、包丁も鍋もある、手がある、と思った。
エプロンを着けた。
寒空に投げ出された人はもういなかった。



「あるっていうところに目を向けてよ」って、ブンジュ村の人たち

このごろ、目がそっちに向くようになった。
その度に驚く。
どんだけ飢餓状態だったのわたしっ?!

「飢餓海峡」

人生の荷物は重いほうがいいよ、助けてくれる人にいっぱい会えるから、って。
水上勉さんがラジオ深夜便で話してたのが、おもしろくて。時々出して考えてきた。

ほんとに、そうだ、ほんとだね。


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