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「静かに絶え間なく」

幕が上がりガンガン鳴る音、真っ暗闇から会場内の電気がぱっとつくと まっすぐ目の前から走ってきた大好きな人

観に行ってからもう二日経ってしまったから、記憶や意識がすでにチラホラあったり無かったりで 本当に何日か前の夢を思い出す…そんな感覚

毎公演 毎瞬間をどれだけの想いと熱量で駆け抜けてきたか、ひしひしと伝わり胸が熱くなった





舞台「学校の七不思議」を観劇してきました。なんやかんやで一年ちょっとぶりの佐々木大光さん。

会えること自体が夢みたいだから、舞台がはじまっても、ほんの数メートル先にいるのが信じられなくて「そこにいる…(泣)(泣)」と何度も存在を確認しては、自分の手に込める力をぎゅっと強くして、シクシクと泣いてしまいました。嬉しさのあまり、今でも身体が宙に浮いてしまうんじゃないかというくらい頭がふわふわしています。

今回の舞台はコメディ要素も盛りだくさんで、アドリブのシーンも多く、中村光というよりかは「佐々木大光」として喋ってるシーンがチラホラあったのが、ちょっと嬉しかった点でした。舞台でしか大光さんに会えたことの無い私にとっては、どうしても役を演じる姿しか観に行けていないなと思う部分があったので、今回は舞台だけど「佐々木大光」という私の大好きな存在に、やっと初めて会えた気がしました。

大光さんのその日の立ち回りで全てが決まっていくような部分も多く、大光さんに向けられた周りからの「期待」と「信頼」を感じたとともに、大光さん自身も毎回の公演で頭をフル回転させてお芝居をそれぞれ変えてお客さんを全力で楽しませようとしていることが分かり、これが大光さんなりの「座長の在り方」であることに 偉大さとたくましさを感じました。

舞台前の雑誌のインタビューでは「同世代の出演者の皆さんと仲良くなれるか、うまく喋れるか不安。僕は意外と人見知りなので。」と語っていたけれど、きっともっと大きな不安と責任を感じていたのでは無いかとカーテンコールを見て思いました。

真ん中で目をうるうるさせながら「みんなが笑ってくれることが僕たちの力になります。『このご時世』という堅苦しい言葉がくっついて始まった舞台ですが、この前のライブは、コロナに感染してしまっていくつか公演が中止になってしまったから、この舞台は何としてでも、最後まで走り切るんだと思ってここまで来ました。」と座長としての強く芯のあるお話をしてくれた大光さん。

そのあとに「長々と喋ってしまってすいません」と、ペコペコしていたけれど 私はもう座長としての大光さんの姿が大きく大きく見えて、涙でいっぱいでした。

そして、うまく言い表せないけれど大光さんの中にある沸々と絶え間なく燃える熱い何かを感じました。そんな姿を目にして「この人に信じてついていきたい」と私も強く誓ってしまいました。

「学校の七不思議」はもう昨日で千秋楽を迎え、私はもう中村光という役に会えることはないのですが、私の2022年の夏の記憶として確実に残り続けていく最高の舞台でした。

この舞台を通して大光さんがよりたくましく、そして未来に目を向けるその愛らしいまんまるな瞳から、絶え間なく燃え続ける何かを感じました。それは限りなく青に近いと感じました。

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