見出し画像

「果てのない宇宙」

愛おしい癖はそのままに、
あなたの瞬きはいつもちがう
あなたの呼吸も、目の色も、指先の動きも、
いつもちがってみえる
無抵抗でただよう愛はそんなあなたに追いつけなくなって
結局ここにぽっかりと残されたまま
空に連なる雲みたいに
まんべんなく広がる心に取り残されたまま
届け損ねて積み重なった愛の行き先は
きっとあなたの宇宙


あなたに向けた目一杯の好きですを、わざわざ、ありがとうございますに言い換えたくなる時があります。
今回の舞台でも大光さんは、夕暮れの空の中で佇む一番星のようでした。それを見つけたときの喜び。
そうして会場が暗くなれば、一層輝く星。そんなふうだと思いました。



静寂の中、会場中の視線とオーケストラの音楽を身体中に引き寄せて踊る姿がほんとうに綺麗だった。
淡々と、それでいて精密な、動きのひとつひとつ。
まんまるな目の奥は、冬の朝の空気を吸い込んだときみたいにシンシンと澄んでいるように思いました。それでいて、あつく、タルサの思いと自分をリンクさせているような、そういう全身全霊の思いも感じられて。
そんな大光さんを見ながら、大きく息を吸ってゆっくり吐いた。引き込まれて引き込まれて、途中で呼吸を忘れてしまったので。


まだ見たことのない大光さんだったと思います。
わたしは、そのおおきな手をプラスに働かせながら、動き自体をも大きく魅せる踊り方が大好きだけれど、もっと計算された、もっと研究された動きだったように思います。
歌い方も、いつもの甘い歌声とは少し違う、遠くに飛ばしつつタルサとしての大人っぽさも含まれた歌声。
踊っていながらも、歌っていながらも、アイドルとしてではなく確実に「演者」としてステージに立っている姿がとても眩かったです。

ここ2年くらいで大光さんに会いに行くという口実が、いつのまにか「エンターテイメントと出会う場」となっています。
毎回新しい景色を見せてくれて、毎回ステージに立つあなたに惚れ惚れしてしまう。
ステージで息をする大光さんを見ると、宇宙だなと、ぼんやりと溢れてしまうことがあります。


大光さんのパフォーマンスには、やっぱり届けたい思いが心の真ん中に一直線で届く不思議な力があるし、見ている人の視線をより近づける引力がある。果てなんて想像ができなくて、遠くから見ると美しくて息を呑む。

そんなところが、ただわけもなしに「宇宙」だと思ってしまいます。

そして、そんなところが、好きで好きで。
あなたが宇宙だとしたら、その様子をただこの地上から想像して胸を躍らせていたいし、いつか月に住めたらなんて思うんです。

そんな先の未来、あなたから見える光の一部になれたらなと。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?