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「ゆめうつつ」

ライブの少し前、鼻に通り抜ける
春を告げる風を感じて
冬が終わる寂しさとおひさまのあたたかさの
混じった匂いが たからもの みたいな7人に
よく似合うだろうなと思ったのでした


 海のその先の人を応援すること、わたしには無いだろうな〜なんてぼんやり思っていたのに、7人のあたたかさに惹かれていつのまにか好きになってた‥ドキドキの思うままに気付いたら吸い込まれていました。


 応援する前のKPOPの勝手なイメージは「完璧」という文字の如く、高くて大きな壁がズンと立っているイメージで、そこにはとてつもなく大きい定義がある気がしてました(じつは…)なんかちょっぴり怖いイメージだったかも‥でも、いざ蓋を開いたら、皆さんとんでもなく綺麗な目と感性を持っていて、それが一番おおきなギャップであり、好きになった理由かもしれません。


 7人の紡ぐ言葉はそれぞれに、くるりと心を包み込む熱を帯びているし、彼らがわざわざ言葉にするだけでなんだか根拠もなしに信じてしまう。7人が繋ぐ詞は、水面に差し込む光みたいに ぼんやりと柔らかく心の底を照らしてくれる。
 ライブでみんなの音楽が耳に届いたとき、綺麗な7人の心の内側が透けてるみたいで、色んな角度からの光を受けて屈折してこちらに届くみたいな、そういう柔らかさを持っていて、綺麗だなとひたすら目が奪われました。
 ライブ中、ずっと鼻をすするくらい泣いてしまったのは、みんながすごく優しかったからだな。


 「優しい」って、ちょっぴり曖昧で、うまく説明できない言葉だと思っているのですが、7人の優しさは 距離が遠くとも、気持ちが風邪をひいてしまいそうになると即座に手を伸ばしてくれようとする、そういう優しさだなと思いました。


 言語も違う、文化も違う、ぜんぜん別の世界で生まれた人たちなのに、そこには音楽があって。それだけで十分なコミュニケーションがとれてしまうことが、神秘的で美しいとさえ思いました。キラキラの光に包まれながら一緒に身体を揺らせる事実が奇跡みたいでした。




 そしてチソンさん、私はライブが終わってからずっと、ほんとうに貴方のことが好きになれてよかったという気持ちから抜け出せずにいます。


 チソンさんに出会ってからというもの、確実に 心が豊かになったなと思っています·· 「美しいことは僕にとっては 簡単なことなんです。いい音楽といい環境があれば、僕は美しくって幸せです。」 と簡単に話してしまうところがほんとうに好きで…海を見て「かっこいい」と言ったり サラサラとボールに落ちていくお砂糖を見て 「なんだかかわいいね」と言ったり。
 応援している中で、そういう些細な瞬間にポツリと呟く チソンさんの小さな発見が、 私にとっては大きな発見となっています。


 日常の何気ない瞬間に潜む、 ちいさくて気づくか気づかないかくらいの 「愛おしさ」を沢山教えてくれるチソンさん。チソンさんという一人のアイドルに出会って、 チソンさんの朗らかな目では、 こんなにも美しく見える日々を私も愛せたらと、思うようになりました。


 綺麗な空を見て思わず記録したくなることも、川の向こうに落ちていくお日様をぼんやりと眺めることも、日が昇る前の静かな空が好きだなと思うことも…そんなふうに日常を見るようになったのは 確実にチソンさんに出会えたからです。チソンさんという人間を透かして見る毎日がとてもキラキラに思えます。


 初めて会ったチソンさん、本当に私が想像していた姿よりもずっと綺麗でした。距離が遠くとも目線の先にチソンさんがいることが、本当に「夢みてる」みたいで。夢から覚めたときの曖昧さとか、現実とはかけ離れた自分の理想が映像みたいに駆け回る感じが、ずっと眠っている時みたいでした。大好きなチソンさんのやわらかい言葉と落ち着く声が、マイクとスピーカーを通して直接届くことにもなんだか不思議な感じがして、ずっとフワフワしていました。


 大好きな猫背のまるこい背中がそこにあることにウトウトしつつ、ファンの方たちの目を見ながら優しく笑って ちいちゃくおてて振ったり、去り際にファンの方にお名前を呼ばれて ぴくっと振り返ってにこにこするチソンさん、ずっと和やかで そういうところが好きです…と何度も胸がいっぱいになりました。
 本当に綺麗な瞳をしていたし、その瞳がちらりと会場を見渡したとき、チソンさんの視野の中で自分の光がゆらゆら揺れていたとしたら、それはもう私の宝物の記憶です。




 NCT DREAMという、みんなの「大切」が、これからも笑っていられますように。
7人が楽しそうに笑うたびに、私もずっと7人とお揃いの気持ちでした。

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