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雨の日でなければ

雨の日でなければ撮れないものもある

「今日は雨か!?」と思うと、行くのを止めた。となるが、「雨!!」よし撮るぞとなる被写体がある。
雨だからこそ撮れる被写体を狙って、家を出る。

雨の中を登って、山小屋に入っていた。
ストーブにあたりながら、ひとりの登山者と語った。
「雨の日に山へ入り、天候が良くなるのを待つんです」
「いいシャッターチャンスは、その時なんです」

「その話はいいね!」「会社に帰ったら従業員に聴かせてあげよう!」
「社長さんですか?」「笑」

事実、シャッターチャンスは、雲が取れていくとき、暗闇から太陽が昇ってくるとき、それまで、その瞬間を想像してじっと待つ。
大げさかもしれないが、「人事を尽くし天命を待つ」精神に似ているね。
また、発想の転換、雨でなければ撮れない被写体だってあるだろう。濡れている方が、美しく見えるもの。自然だったら、水に濡れた葉っぱや煙る樹木、光が柔らかく周るせせらぎ、幻想的な滝、もっと焦点を狭めれば、花や実のけなげな表情、そうだ! そのようなものを撮ろう。

雨に濡れたナナカマドの実

蜘蛛の巣はフィルター

水を弾《はじ》く蜘蛛《くも》の巣、そこには水滴が集まっていた。背景にぼかした色と相まって、異次元のような狭い世界。面白いのではと想いながら撮る楽しさ。

蜘蛛の巣と雨粒

散歩道、ルピナスの葉っぱに水滴が

ルピナス(lupine)の葉っぱは、どうして水をはじくの?
 それはね、葉の表面に水に溶けない油分が多く含まれるているからなんだ ね。それと、葉の表面に非常に細くて短い毛のようなものがあるからなん だね。へーそうなんだ!
それにしても、水玉が綺麗だね。

ルピナスの葉っぱと水玉

この写真、どうやって撮ればいいの?
花を撮るときと一緒で、メインとする部分(花なら雌しべ)に焦点を合わせるんだね。この場合、中心にある水玉だね。
それと、水玉は少しアンダー気味に露出してあげると、くっきりするよ。


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