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『自分学のすすめ』

つい先日、元NHKアナウンサーや司会をしていた「鈴木健二」さんが亡くなられました。
若いころ心病んでいた時、彼の本『自分学のすすめ』を書店で見つけ、読んで、勇気づけられたことを思い出しました。
昭和57年9月17日初版、私が買ったのは昭和57年12月29日(82版発行)わずか3か月で82版、すごいですね。


購入した『自分学のすすめ』

表紙に「人間誰しも、すべての人によく思われようとするのは、当り前のことである。しかし、この当り前が、かえって人間を魅力に乏しいタイプに仕上げてしまう。人間は理解されるまではつねに異端児なのだ。多少誤解されながら生きているほうが、張合いがある。そのリスクを背負いながら、自分を主張し、個性を発揮させるためには、自分のなかに何かをつくりあげ、実行していかねばならないのか。そのキッカケとなるヒントが自分学なのである」

『自分学のすすめ』より

文中に「抽象的一般論で、ものごとを考えてしまうのは、私がいまこうして書こうとする「自分学」にとって最悪の方法である。自分学はあくまで自分からすべてを出発させようとする考え方なのである。そのためにはまず自分の呼び方から確率していこうとするのである」

この文を読んで、私は自分を言うとき「俺」から「自分」にそして「私」と変えていきました。最上級は「わたくし」だそうですが、そこまでは高等ではないので、「私」と呼ぶことにし、現在まで至っています。
ある時期、あらくれた男の職場にいた時も、「私」を貫きました。
それがきっかけなのかは分かりませんが、上に立つようになっていきました。ただ、敵は多かったです。

人は肉体的に強くなるには、筋肉を鍛えるが、心を鍛えるには、誰かの教えが必要なのかもしれません。

彼の存在で、あの頃の「私」を思い出しました。

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