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山の鉄則を知ろう

山の鉄則(行動編)

「道に迷ったら戻れ!」
道に迷ったと気がづいたら、引き返す勇気が必要です。特に、下っている場合は、スピードも速く、「なんか変だ?間違ったと!」と気づいても、進んでしまい、戻るのが億劫になってしまいます。その先には、遭難という最悪の事態が待っています。

「谷には降りるな」「迷ったら登れ」
谷へ(下へ)降りると、急斜面が待っています。滝もあるでしょう。滑落で亡くなる人がいます。遭難のトップともいえます。
高い山よりも樹林帯の低山の方がリスクが大きいような気がします。登ると、稜線に出ます。尾根筋には道があります。
雪で道を間違うと、跡が残ってしまい、それを見て他の登山者が下ることがありますが、尾根筋から外れている足跡には十分注意が必要です。
私もそれに連れられて、下ったことがあり、気がついた時には約60度の急斜面にいました。そしてバランスを崩し滑落しました。直ぐに滑落停止措置をとったため、30mくらいですみました。「これは絶対違うぞ!」と気づき、その急斜面をトラバースして戻ったことがあります。滑落停止の訓練をしているから止められたのです。加速度がついたら止まりません。また、腹ばいに滑って落ちればピッケルで止められますが、回転して滑落すると、止まらないので、何かにぶつかり命を落とすことになります。怖いですね。

「道に迷ったら、一息ついて」
人は不安と恐怖にさらされると、情緒不安定になり、間違っていても行動してしまうようです。そうならないためにも、一旦休憩し、冷静に次にすべき行動(どうすればいいか)を考える余裕が必要です。

「助けてくれ~」
これは実際にあった話です。小屋番が遠くから時おり「助けて―」と聞こえるというのです。風の向きによって聞こえたのでしょう。谷を挟んだ場所まで行き、確認したところ、下ってきて絶壁の手前の這松のところにいたそうです。夕刻だったので「明日助けに行くから、そこで今晩はなんとか過ごして!」と小屋番は言って翌日救助に行ったそうです。
これも迷って下った結果にっちもさっちもいかなくなり、救助を求めたという話です。ですが、もし誰も通らない誰からも発見されない場所だったらどうでしょうか?

遭難を回避するために

  1. 鉄則を守り、身を守る

  2. 地図とコンパスで現在地を確認する。

  3. ヤマレコなどのアプリを活用する。私も「ヤマレコ」の会員です。それまで他の会員が登った山を検索し、登る山を選び、山へ行く前に山行計画を入力します。その山の地図は予めダウンロードしておきます。登山を開始するときに開始ボタンを押すと、途中で時刻と高度を時折音声で教えてくれます。また、予定のコースを逸脱すると、それも知らせてくれます。「Compass」との連携で登山届も自動で提出してくれます。(契約が必要)さらに、有料会員になると「ココヘリ」というのがあり、もしもの遭難の際にヘリが飛んできてくれて救助してくれるのです。もちろん山岳保険にも入っています。シニアになって、単独で山へ行くので、家族や他の方々にできるだけ迷惑にならないために利用しています。無料でも始められます。

山の三つの大鉄則(初心者用)
「ヤマレコ」ホームページ
「ココヘリ」キャンペーン
山行計画/登山届(コンパス)

ヤマレコより




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