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Vol.13 (大阪)リストラ

映画「マイレージマイライフ」をご存知でしょうか?
解雇を通告する「リストラ宣告人」のお話です

リストラのコツについて知るため、行きの新幹線で予習をしました

大阪店に行ったのはオープニング以来
当時は満席だった店も、今はガラガラ…
閑古鳥が鳴いていました

大阪スタッフは会社の体制が僕になったことを耳にしていました
突然の来訪に一同、不安を感じている様子

当時の私は27歳。スタッフは全員が年上です
今から彼らをリストラしてゆきます

僕  「初めまして、社長代理の息子です」
一同「初めまして… よろしくお願いします…」
僕  「早速ですが、今月をもって閉店します」

開口一番、爆弾の投下です。

怒りというよりも「お前、なんなの?」的な反応が伺えます

場の空気が徐々に炎上してゆくのを感じました
数分後には罵声が飛び交います
「それでも人間かよ…」
「現場の気持ちも分からない2代目の糞ボンボンがっ!」

涙を流すもの
捨て台詞を吐くもの
反応はさまざまです

厄介だったのは「会社は消滅しない」ということ
会社が潰れるならまだしも
東京店を存続するため、会社は維持しています

つまり法的に「会社に残留」が可能なのです
そこで意志のあるものに「東京店への移動」を提案します

結果、2名は残留を希望
8人はリストラに了承してくれました。

話し合いは実に5時間にも及びました
「閉館するので帰れ」と警備員に言われたのを覚えています

手はずっと震えていました

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