こんにちは！歯科医師Hachiです！

唾液ってすごく重要なんです。

唾液によって、お口の中をキレイにしてくれたり、歯の再石灰化を促進したり、デンプンを分解する酵素を出したり、本当にたくさんの役割をもってます。

ですので、唾液が少なくなってきた方は、水分を多くとったり、唾液腺マッサージをするなどして、唾液がしっかり出るようにしてください。

‥‥と、今日はその話ではなくて、

歯の治療にとっては唾液は天敵となるときがあるのです。

どんなときかというと、

一つ目は、レジンを使う時です。

レジンというのは、プラスチックとよく似た材料で、

小さな虫歯を詰める時に使ったり、詰め物や被せ物をつける接着剤の中にも含まれたりします。

このレジンは水分に弱いです。

なので、唾液が混じってしまうと接着不良を起こして、

虫歯が再発したり、詰め物が外れてきたりします。

なので、本来ちゃんと接着しようと思うと

ラバーダムと呼ばれる唾液を排除する器具をつかったり、さまざまな工夫が必要となります。

ですが、残念ながらその器具を使おうと思うと、基本的には自費治療でやっている歯科医院が大半かと思います。

保険治療だと採算が取れないので、そこまで時間と器具を使って治療する歯医者さんは少ないと思います。

歯科医院も歯科医院の事情があるので、致し方ありません。

もう一つが、根の治療をしている時です。

根の治療というのは、むし歯などが原因で歯の神経をとった後、神経の通り道（根管）をお掃除する治療です。

この時もなるべく唾液を歯の中に入れたくありません。

極力清潔な状態で治療したいのです。

そのために必要なのが、ここでもラバーダムです。

ラバーダムは過去の投稿でも述べましたが、ゴム製のシートを歯に被せる器具です。

上の青いシートがラバーダムです。

医療ドラマとかで、手術シーンの時に患者さんに布を被せて、お腹だけ穴が空いて処置をしているのをみたことがあるかと思います。

ラバーダムもその布と同じような役目で、バイ菌が入らないようにします。

以上、皆さんにとっては知らんがなという内容だったかもしれません。

日々歯医者さんは唾液と闘ってますよーという話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日もよろしくお願いします！