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【詩】海へ

あなたの温もりは思い出の彼方
時々引き出しを開けるようにして
確かめてまた仕舞う

心の中で呼んでみても
何の返事も無く

自分の足だけが頼り

強がれる気力も無い
心細さの日々

遂にあなたの全てが
海へ還ってゆく

消えてしまっても
決して無くならない

旅をし続けるあなたに
きっと会いに行く

海へ

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