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気をつけて、しかし恐れずに

2年前の夏休みに国内旅行をした時に感じた備忘録です。
当時、コロナ真っ只中で自ら行動するにしても周りの目を気にしていた時間の割合がものすごく大きくてしんどかったのを覚えています。
 
それでも結局は、最終的に何をするにしても、
「(いま)自分が何をしてみたいんだっけ?」
と自分の心の中にもう一人の自分を作りだしてみて
腑に落ちたのを覚えています。
気持ちをポジティブに
そんな想いを胸に一通り旅をした後に記した文章です。
↓↓↓
 
 
「会社の夏休みを利用して、青春18きっぷを使って旅行してきました!!
久しぶりに皆んなに会えて良かったです!
やっぱり旅は最高!」
こんな投稿にしてあとは旅先で撮った写真を貼りつけてアップデートすればいいんだろうけど、そんな状況ではないから複雑な気持ち。
このご時世に呑気に旅行している場合じゃないのは承知の上だったけど、朝起きてからマスクをつけて仕事に行って帰ってきて寝る。
この単純作業の繰り返しで溜まるストレスを軽減する為だったり、まだ見知らぬ土地や出会ったことがない人に出会う為に繰り出す旅がやっぱりしたかった。
どれが正解で何が不正解なのなわからない中で悶々とした日々が続いてた。
けど、そんな時に自分の心が救われたのはやっぱり旅だった。
「深夜特急」の作者である沢木耕太郎さん。
コロナ禍での過ごし方についてネットニュースが載っていたので覗いてみた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/415bac348e6a69316ecc903f17dc363ee6e40448?page=1
 
沢木さんは70歳を過ぎてからよく周りの人に昔より旅行をしなくなった若者に対して外に出よと「檄」を飛ばしてもらいたい話がくるらしいが、そういうのは「叱責」に近いから嫌いなようだ。そんな沢木さんが、若いうちにやっておいたほうがいいことは「旅」と「スポーツ」らしい。
なぜならそれらは、
「思いがけないことが起きる」からだそうだ。瞬間瞬間にどう対応するかを常に問われるのが多いので、それに対応する力が身につく。
今までの旅を通して、自分の中では「思いがけないことが起きる」ことに対してある程度の耐性がついてたのかもしれない。だからこのご時世でも自分自身が恐れすぎずになるような事態には陥らなかったんだと思う。
電車に揺られながら道中、自分の心の中では沢木さんが記事の最後に残してくれた言葉を常に思い続けていた。
『気をつけて、しかし恐れずに』
※周りに迷惑を掛けないように、マスクの着用はもちろんのこと、自主的に毎日体温を測ったりして自己管理は怠らずにやっていました。
 
 
知らない土地へ訪れて知らない人と酒を交えて語り合う。
1年半ぶりくらいの体験を今回やってみたけど、誰も自分のことを知らない土地で自分が試されているようでゾクゾクしてしょうがなかった。
年齢とか性別とか国籍とかに関係なく、、、。
 
 
 
家に帰ってきて、冷房の効いた部屋で半日過ごして夏休み明けの仕事に備えようと思って玄関のドアを開けたら、いつのまに侵入してきたGにこんにちはをされて一気に現実に引き戻されたのはここだけの話。

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