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介護士のお給料事情

こんにちは。
voicyで木下斉さんが「ヤバ銀」、「ヤバ病」に続くやばい介護保険制度「ヤバ介」の放送がありました。

私は、2年ほど前からこの方の放送を聞いており、いつか介護について語ってもらえないかなと思っていました。
ようやく来ました。
「ヤバ介」
やばいよ介護保険制度のみならず
やばいよ介護施設
やばいよ介護職員
やばいよ介護福祉士
「ヤバ介」数知れずです。

そんなこと言ってる私ですが介護施設の管理者であり経営もしております。
前提として、良い施設はたくさんあります。
良い職員もたくさんいます。
でも、制度は確かに悪い。
私は良いか悪いかわかりませんが、せめて自分のところの施設、利用者、職員は「ヤバい」と思われないようにやっていくので精一杯です。

そんな中、今回はお給料事情です。
世間では介護職員の給料は下から数えた方が早いと言われていますが、ここ数年で劇的に伸びてます。
といっても、増えていない人もいますが。

理由は簡単で処遇改善の加算を算定していないからです。
この加算は全て職員の給料に当てないとならないため、理事や評議員の手当にしたり、施設の利益にすることはできません。
経営者の懐に入っているんじゃないかという人がたまにいますが、そんなことはできません。

職員一人一人にいくら処遇改善を支給しているのか計算しそれを基に計画書や実績報告書を作成し県へ提出しているで、不正があった場合は返還しないとなりません。
不正は調べればがあればすぐにわかります。
そんなリスク犯してまで懐に入れる経営者はいないでしょう。
そもそも、ほとんどの経営者はこの書類の作成はできないと思います。

つまり何が言いたいかというと、それなりの規模できちんと経営している施設であれば職員給料を上げることができます。
上がらない人は職場を変えた方がいいです。
年収250万とかで雇われているとかありえないです。

確かに、今回の全産業の賃上げ率は5%以上あり、介護に至っては2%と他産業に比べると低すぎます。
これはさすがに酷いので介護報酬の改定率をもっと上げてほしいものです。

ただ、冒頭の木下さんの話じゃないですが、介護報酬をこれ以上あげる余裕は国にはありません。
介護保険負担割合を基本2割にしたり、介護保険を全世代で負担してもらったり、すでに崩壊し始めている制度にメスを入れなければならないのに、今回の改定もそこに関しては何も進まないという・・・

ただ、当法人の来年度の処遇改善加算は5000万円以上になる見込みです。
職員は常勤加算で80人程度。
1人頭で計算すると62万5千円。
当然多い人ひと少ない人いますが、1人で100万以上この手当がつく人もいます。

特養一般常勤職員の例
月22万×12か月=264万
賞与35万×2回=70万
これに常勤職員の場合、処遇改善手当が月額と賞与に80万程度プラスされれば414万。
このくらいの常勤職員は大勢います。

決して高くはないですが、私の住んでる地域を考慮すればいわれるほど低くないです。リーダーや主任はこれに手当がつきます。
ただ、仕事内容を考えると低いですね。
やっぱり役職ない職員でも500万は超えたいですね。

今の制度上ではまず不可能ですが。

私、もちろん自分でこの仕事誇りをもってやってますが、現時点では子供にやってほしいとは思いません・・・

それではまた。

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