独楽
個性が回っている
独楽のように
自分の色を知らぬまま
止まればすぐに倒れてしまう
他の独楽とぶつかり合えば
互いに傷つけ合った末
やはり最後は倒れてしまう
周りの独楽は良く見える
どれもとても鮮やかに
自分の色は見ることができない
止まっている時の色も
ましてや回っている時の色も
あなたはこんな色だよと
ある時誰かが教えてくれる
なかにはとっても素敵な色だと
誉めてくれる人まで現れる
たくさんの綺麗な独楽に囲まれながら
その言葉に浮かれてみたり
逆に疑ってしまったり
突然誰かに嗤われて
逃れるように回り続けて
バランス崩して派手に倒れる
未だ自分の色がわからぬまま
再び独りで回り続ける
気づけば無心に楽しみながら
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