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傷口が開いた

この長い年月、心に石を飲み込み
開いた傷を幾度も閉じ

わたしはわたしを保って来た
幾多の批判、叱咤に耳塞ぎ
そうしなければ生きて来れなかったのだ


逆境の中、光の見えない世界
それでも諦めず生きて来た、

まさか、あんな一言に心揺れるとは!

自分こそが耐え抜いたのだと
大きな看板に記すこと

その時点でゼロはでは無いのだ

苦しみを知る人のほうが断然多いのだ
声高に叫ばないだけ

わたしの傷口は開いてしまった
また せっせと塞がねば
鉄の味
血の匂い

あなたは知ってる?
あなたが振りかざした言葉のナイフ
あぁ、傷口が塞げない



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